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 中国の税関総署は13日、2015年の輸出入の総額が人民元ベースで前年から7・0%減って24・59兆元(約443兆円)となったと発表した。前年割れはリーマン・ショックの影響を受けた09年以来、6年ぶり。世界最大の貿易国の変調は、国際経済にとっても不安要因となっている。

 中国の貿易額が減るのは過去30年間でも、アジア通貨危機に見舞われた98年と、09年だけだ。中国政府は15年の貿易額目標を6%前後の増加と見込んでいた。世界的な貿易の低迷が、政府にとって大きな誤算となった。

 輸出は1・8%減の14・14兆元(約255兆円)。7~11月には5カ月連続の前年割れも記録した。