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更新日 2015/05/08

一度は飲もう!入手困難な日本酒銘柄紹介

各酒造が昔ながらのやり方で醸す日本酒は、スーパーのパック酒のように大量生産が利きません。そのため昔から超人気銘柄は即完売、往々にして高値で売られてきました。ここではそんな入手困難銘柄(プレミア銘柄)についての最新情報をお知らせしたいと思います。

 昔からの日本酒ファンであれば、入手困難といえば有名どころの新潟酒を思い浮かべる方も多いと思いますが、これらは生産量も少なくなくブームも落ち着いた今では、個人的には必ずしも昔と同じ状況では無いと感じています。

 もちろん「人気銘柄=自分が美味しい銘柄」というものではありませんが、人気があるということはいわば最大公約数的な旨味があるということ。特に日本酒初心者はとっかかりとして試してみる価値はあるでしょう。
 ここでは、完全に独断と偏見で選んだ、2014年11月現在、最新の入手困難銘柄について紹介していこうと思います。

1.十四代(じゅうよんだい)

 現在のハイクオリティな地酒ブームのまさに先駆けとして、全国にその名を轟かせた山形県村山市のお酒です。その香り高く繊細な甘旨味には、日本酒初心者玄人を問わず魅了する完成度があると思っています。

 入手難度はまさに絶望的という感じで、定価で手に入れるには抽選販売またはポイント制(一定の買い物ポイントを貯めると購入権利が得られる)をやっている酒屋さんを探すぐらいしかないのが現状です。

 十四代には圧倒的な知名度があり、プレミア銘柄の代名詞として転売の格好の対象になってしまっています。が、実際の定価は他の銘柄とそこまで開きはありません。本醸造クラスの本丸に至っては一升二千円程度という本来の価格でこそ、その実力を実感できるお酒だと思います。

焼酎蔵元、日本酒蔵元の中には、特約店制度を採用し、酒販店と直接取引きをしていることが多くあります。そのため、取扱販売店が少なく、入手が困難となり商品に過剰な希少価値が付きプレミア商品となってしまいます。「定価販売している店=蔵元の特約店の酒屋」と考えて概ね間違いありません。

プレミア価格を定価と間違って認識してしまっている消費者が多いことは、酒屋だけでなく、地酒業界全体の課題のひとつです。

 個人的には十四代を含む入手困難銘柄をプレミア価格で購入するのは絶対オススメできません。それは道義的に云々ではなく、どうしても転売には「品質管理」の問題が付きまとうからです。果たして転売屋が自分が飲みもしないお酒の管理に気を使うでしょうか。
 十四代の多くのスペックは焼酎等と違い「要冷蔵」です。個人的には十四代みたいな繊細な酒質のお酒について誰が保管したかもわからない手段で入手するのは自殺行為だと思っています。

 じゃあどうすれば良いのかというと…、十四代は外で飲みましょう。
 東京ならほぼ常備している居酒屋さんは結構あります。

2.飛露喜(ひろき)

 福島県会津の名酒です。しっかりとした味わいがありながら自然と喉奥に入っていって、いくらでも飲めてしまうようなバランスの良さが特長。

 一升瓶しかないスペックが多いこともあり、十四代に次いで入手が難しい印象があります。
 レギュラー品である特別純米の生詰は居酒屋さんでは結構置いてありますね。各種純米吟醸や特別純米無濾過生原酒はなかなか出会えないので、通常価格で見かけたら一度は頼んでみることをお奨めします。

3.而今(じこん)

 ここ10年程度で急激に人気が上がった三重県名張市のお酒です。醸造技術の発展により最近全体的に酒質が上がった日本酒業界の中でも、明らかに飛び出してきた銘柄といえるでしょう。
 このお酒を扱っていれば、まあ「わかっている」居酒屋さんといえるのではないでしょうか。定期的に而今が入荷する居酒屋さんはどこも良いお店だったと思います。

 先達の経験を生かしたのか、四合瓶が結構多くしっかりと抽選販売をしてくれる特約店が多い印象で、頑張れば家飲みもなんとかなる印象。

私が家飲みした各種而今

4.田酒(でんしゅ)

 昔からの日本酒好きなら知らない人はいないであろう、青森県青森市のお酒です。一言でいうと「お米の味がする」味わいに、直球のネーミング、インパクトのあるラベルが見事にマッチしていて、全体として魅力のある銘柄だと思います。

 こちらもしっかりと特約店を調べて入荷状況をチェックしたり、セット販売をやっているネット通販を探したりすることで、レギュラー品の特別純米酒はまあまあ手に入る印象ですね。ただ、限定品はやっぱり入手難。

5.鍋島(なべしま)

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