山本晋
2016年1月13日10時45分
■360度動画「いきもの目線」
1頭のゾウガメがカメラに向かって突進してきた。次の瞬間、体重150キロを超える巨体が約100グラムの360度動画撮影用カメラをかすめた。昨年10月下旬、静岡県河津町にある爬虫類(はちゅうるい)専門の動物園「iZoo(イズー)」で撮影した。
同園は日本最大級のゾウガメ繁殖施設。絶滅の危機に瀕(ひん)しているガラパゴスゾウガメ1頭やアルダブラゾウガメなど40頭以上が飼育されている。甲羅は長いもので130センチにもなる。1日の食事は軽トラック1台分の野菜や果物。この日は午後2時ごろ、埋めたカメラの周りにキャベツやニンジンを置いてもらった。しばらくすると10頭近くが集まり、ミシミシと甲羅同士をこすりあわせながらムシャムシャと食べ始めた。
同園ではゾウガメに触れることができる。団体職員の滝口裕司さん(37)は大きなカメが大好きだという中学1年生の長男と一緒に大阪市からやって来た。「このサイズのアルダブラゾウガメは他の施設では見られない」と満足そうに記念撮影をしていた。(山本晋)
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