成果の高いマネージャーが共通して持っている心構え10ヶ条
当社もご多分に漏れず「マネージャー任用・育成」という壁に突入していることを、
最近はひしひしと感じています。と、あえて公言することで、良いプレッシャーを社内に伝える。
そんな悪い笑顔をしながら、今年一本目のブログを書いています。
明けましておめでとうございます、篠塚です。
最近、「組織」「人」について考える時間が格段に増えてきており、
さまざまな情報に触れていますが、「インプットした情報はちゃんとアウトプットしなきゃもったいないよ!」なんて、社内でわーわーと言っている割に自分がまったくしていない。そんなことは許されるはずがないので、新年からのLIB 松本さんのあまりにも素晴らしいブログや、すどけんさんの学び多きMediumに触発されながら、私もアウトプットをしたいと思いました。
話は変わりますが、ここ1−2ヶ月でMediumユーザーが急増していますね。
参考:2016年の未来予想図 〜パターンを知りパターンにハマらない〜(LIB 松本社長)
成果を出すマネージャーとは
さて、本題に入っていきます。
当社は、旧来型のヒエラルキーな組織体ではなく、
DeNA社の提唱する「球の表面積」という考え方を強く支持し、また採用しています。
これは、当社サイトのコーポレートバリューの中でも紹介をしています。
DeNAさん、勝手にリバイスしてしまい大変申し訳ありません。
それゆえに、マネージャーという役職自体がヒエラルキー的な発想であり、本当に必要なのかという悩みを抱えつつも、一応は組織長としてのマネージャー職が数名ほどいます。
その中で近ごろは、成果を出すマネージャーの特徴はなんなのか?
どういう心構えをもって仕事をしている人なのだろうか?
そして、そのパターンはなんなのだろうかと、考えた次第です。
以下、私なりに考える、成果を出す組織長(マネージャー)が共通してもっていると思う、
心の構え方を10ヶ条まとめてみたいと思いました。
これからマネージャーを目指す方や、現職マネージャーの方、
はたまた経営者の方にもご意見を頂いてみたいと思うテーマであります。
ここからマジメです。
成果の高いマネージャーが共通して持っている心構え10ヶ条
1)採用こそ最大のミッションと思っている人
ここを忘れる人はかなり多い。世の中を見渡すと、経営者すら忘れてしまっていることがある。
会社経営、プロダクトの成長の起点。これは言うならば「採用」にほかなりません。
「採用は経営陣や人事部のミッションでしょ・・」なんていうのは、論外であります。
自らのチームメンバーは、自ら定義し、探し、採用し、そしてチームを創っていく。
こんなことができるマネージャーはまず間違いなく、成果をあげます。これ100%です。
2)「課題」から思考する人
やってきたタスクをいかにさばくかという思考ではなく、つねに課題思考です。要するに「Issueからはじめよ」です。タスクは上からも、下からもとにかく降り注いでくる狭間のポジション(FFでいえばメテオです。notコメット。しかもなぜか、たまに仲間からも攻撃されてつらい。)なわけですが、それら全てに対して「何を、なぜ解決するのか」という思考でひたすら接します。課題さえ解決されれば、方法はなんでも良いのです。
それがわからないと、いつまでも方法論にこだわってしまったり、いつもの降ってくるルーチンタスクをただただ処理する毎日になり、こなしたタスク量で会話をしてしまいます。
重要なことは、解決したIssueの量と質なはずです。
3)仮説→課題発見→課題解決のフローがしっかりしている
仮説>問題発見>問題解決 という当たり前だけど重要な一連の流れを正しく運用できる人は、すごく仕事ができて、会話もスムーズで気持ちが良いものです。それらをやるうえで必要な素養のうち比重が大きそうなものを分解してみると、以下のようなものであると感じています。
仮説:経験やセンスや知識(また、構想する力?)
問題発見:論理思考
問題解決:企画力と実行力
4)ダースベイダーに成り下がらない
「闇の力」とまでは言いませんが、恐怖や負のパワーでマネジメントするタイプでうまくいった人をこれまで見たことがありません。正確にいうと、大きな成果を上げた人をみたことがない。しかしながら、世の中には意外とそういうタイプのマネージャーが多くいます。
自分の能力がいかに優れているか、過去の凄さを説明する、またこれまでのやり方がいかに誤っているか。あれがダメ、XXさんがダメ。 etc
そのような力を見せつけ、率いることではうまくいかないし意味があまりないし、何より楽しくない。
私は前向きに、今ある課題や弱さは素直に認め、来年には解決してるから絶対に大丈夫。
と、笑って会話をするメンバーと一緒にいたいし、楽しいと信じている。登山は笑ってしたい。
5)メンバーの成長に最大限の時間をかけている
マネージャー1人の力などは本当に大したものではありません。私もそうです。
一番重要なことは、メンバーの「今の良さ」を引き出すことと、それを「未来の良さ」にコミットして繋げてあげることです。成果をあげるマネージャーはいつも、メンバーの強みも弱みもひたすらに考え、また成長をサポートしています。
メンバーの成長にとって何が良い判断か、意思決定かを常に考えているのです。
プロジェクト戦略を検討する時、タスクをアサインする時、日報への些細なコメントバック、困ったときの相談への初動や対応などなど、常にメンバーの成長が第一優先で行動がうまれます。
6)自分でやらず、HowではなくWhyをおしえる人
タスクのアサイン先を徹底的に考え、組織効率が最適化するよういかに自分が動かなくて良い仕組みを作るか、ということに長けています。 メンバーの仕事を巻き取ってあげて「良い人」を演じることなどは誰にでもできますし、新任時はやってしまいがちです。しかし、それではメンバーは一向に期待通りの成長をせず、また自身もこれまでのスキルの延長にまでしか成長せず、1次関数的です。
適切に権限付与をし、なぜ取り組むかというWhyだけを徹底的に教えて任せる。そのようなマネージャーが率いる組織は、自分もメンバーもぐんぐん成長し、また成果を出すチームになる。
「自分でやらないこと」これはよく言われることですがとてつもなく大切な素養の一つです。
そして、教えるべきことはHow you doよりも、Why you doなのです。
7)100%自己原因でかんがえられる人
これは言い古されていますので、「100%」というのを付けたいと思います。
マネージャーが1%でも他責にしたら、これはもう試合終了です。市況、メンバーのミス、チームの未達、想定外、経営への不満。なんでもそうですが、それらを100%自分の原因と捉えられる人がいつも成果を出します。これは顕著です。
よく社内では言いますが、たとえ後ろから車に轢かれようとも自己原因で考えるのです。道を選んだのは、あなたです。
そういうマネージャーは愛されますし、そういうリーダーに多くの人は惹かれます。
誰のせいにもしないこと。全て自分のせいである。
8)時に否定し、意見進言ができる人
意見に合意することは、はっきりいって誰にでもできる。
重要なことは、疑問をもったことに真っ向から対立して否定し、意見進言をすることにある。
相手が男性か女性か、年齢が上か下か、また社長か学生かなどは何も一切関係がない。
課題にフォーカスをあてて解決することが重要なのだから、Yesマンにならず、時に否定し、意見進言したい。
議論した結果も色眼鏡をつけず、客観的に最後に責任者がジャッジをすればよい。
そして何より、意見への否定であり、人格の否定ではない。 これは大切です。
9)期限をまもる人
言わずもがな、時間は有限であります。大きなプロジェクトや、開発タスク、営業予算の達成などは全て例外なく「期限」があります。これを守るというのはとてつもなく重要です。なぜなら、今取り組んでいるタスクの全ては、カスタマーやクライアントの方などが待っているからです。アウトプットがあるということは、誰かが必ず待っているんです。ここが重要。
つまり、1日でも遅れたら、より多くのカスタマーやクライアント様に迷惑がかかったり、逃げてしまうと考え、1日でも早く届けるべきです。「XXという想定外の事が起こったから遅れる」というのは、こちらのロジックにすぎません。
期限が意識されていないプロジェクトや開発やタスクは、プロフェッショナルではない。
10)始める判断よりも、やめる判断ができる人
何かを付加する提案というのは、ある意味にして誰にでもできるものです。やりたいことはいつも無限にある。
しかし、何かをやめましょう、と。引き算する提案というのは、実はとても苦しいし、難しいし、思いつかない。既に運用に乗っているし、既得権益者(※注釈 なお、これは悪い意味ではない)が組織の大小関わらずいるものです。繰り返しですが、重要なことは課題解決です。その中で、付け足しではなく、引き算が重要なことが実は多くある。
この「引き算」するポイントに気が付き、実行できる人はとてつもなく強いと感じています。一度運用に乗ったものでも、もっとも効率改善するはずの選択「やめる」という発想がなくなってしまうものです。
当社では、「お掃除プロジェクト」と称して、定期的に本当にすべての業務見直しを行なっています。
最後に
マネージャー向けと書きながら、結局は全部自分がいつも意識していることになったような気がしますし、自分でもやりきれていないことをこうしてアウトプットするのはとても恥ずかしい気持ちであります・・
またしかし、こうした「考え方」には右も左もかならず存在します。
つまり、私はこの10ヶ条のすべてが正しいものであるとは、まったく思っていません。
※この話は長くなるので、こちらを参考ください。
→選択は無意味で、運用と改善のが100倍重要であるという話し。
最後はやはり「自分が決めた考えを信じ抜き、運用をちゃんとできる人」は結局のところ強い。 ということになり、
つまり、パターンを知りパターンにハマらないということが大切だなぁという、松本さんのブログを読めば解決。
という結論になってしまいそうですが・・。(´・ω・`)
ということで、今年も一年間がんばります!
reluxをどうぞ、よろしくお願いします。
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