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トルコの自爆テロ 実行犯は難民として登録か1月13日 11時19分
トルコのイスタンブールで起きた自爆テロ事件で、過激派組織IS=イスラミックステートのメンバーだったとトルコ政府が発表した実行犯について、地元メディアはシリアから入国し、難民登録を行っていた可能性を指摘しました。
トルコ最大の都市イスタンブールの旧市街で12日、自爆テロがあり、ドイツ人8人を含む外国人合わせて10人が死亡し、15人がけがをしました。テロの実行犯について、トルコ政府は、シリア人で過激派組織ISのメンバーだったと発表しています。
この実行犯について地元メディアは、治安当局の話として、今月5日に隣国のシリアから不法入国したあと、難民の保護を行う移民局で指紋を採取されていたことが分かったと伝え、実行犯が難民登録を行っていた可能性を指摘しました。トルコはシリア難民を受け入れている国々の中でも最も多い250万人以上を受け入れています。
今回の自爆テロを受け、ダウトオール首相は、事件と関係のないシリア難民にまで非難の矛先を向けないよう国民に呼びかけていますが、ISのメンバーが難民を装って国内で活動する可能性に懸念がさらに強まりそうです。
この実行犯について地元メディアは、治安当局の話として、今月5日に隣国のシリアから不法入国したあと、難民の保護を行う移民局で指紋を採取されていたことが分かったと伝え、実行犯が難民登録を行っていた可能性を指摘しました。トルコはシリア難民を受け入れている国々の中でも最も多い250万人以上を受け入れています。
今回の自爆テロを受け、ダウトオール首相は、事件と関係のないシリア難民にまで非難の矛先を向けないよう国民に呼びかけていますが、ISのメンバーが難民を装って国内で活動する可能性に懸念がさらに強まりそうです。
国連事務総長「卑劣な犯罪」
トルコのイスタンブールで起きた自爆テロ事件について、国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は12日、声明を出し、「イスタンブールの観光地区の中心部を狙った卑劣な犯罪だ」と厳しく非難しました。そのうえで、「今回の攻撃に関わった者たちが早急に裁かれることを望む。犠牲になった方たちの家族に心からのお悔やみを申し上げるとともに、けがをした方たちの1日も早い回復を祈っている」としています。
官房長官「断固 非難する」
菅官房長官は、午前の記者会見で、「お亡くなりになった方々、そのご家族の皆さんに心から哀悼の意を表すとともに、負傷された方々にお見舞いを申し上げたい。トルコやドイツを含む関係国に対し、強い連帯の意を表したい。いかなる理由であれ、テロは断じて許されものではなく、断固、非難をする」と述べました。そのうえで、菅官房長官は、「わが国は、国際社会と緊密に連携し、テロの未然防止に全力で取り組んでいく考えだ。国内のテロ対策や海外の邦人の安全確保対策に万全の態勢で取り組んでいきたい」と述べました。一方、菅官房長官は、トルコへの渡航情報の取り扱いについて、現段階では引き上げる考えはないという認識を示しました。