前回の記事では入門書を紹介しましたが、今回は実践編という事で入門用のワインを紹介します。その辺のスーパーで買えるものに絞って紹介します。値段は2000円前後中心。
1.モンテス・アルファ カベルネ・ソーヴィニヨン
はじめはチリのモンテス・アルファ。ほどよい果実感と濃い目の味わいがする一本です。僕が生まれて初めて旨いと思ったワインでもあります。値段は2000円程度。
ワインを系統だって学ぶのならばフランスのものを中心に飲むのがいいですが、単純に安くてそれなりに美味しいもの、というのでしたらチリやオーストラリア、ニュージーランドといった国のものを選ぶことをオススメします。この手の国のワインは3000円までは価格と味が綺麗に比例する事が多いです(逆に高いのはまだまだなので、手を出さないように)
モンテスは白のシャルドネも美味しいです。今でも時々飲みますが、この価格帯にしちゃぁ随分よくできているなぁと関心します。
2.ニュートン・クラレット
続いてアメリカから一本。こちらも先のものと同じく濃い系のワインです。味わいはダークチェリーの果実感と少し樽を感じるような作りになっています。値段は2000円程度。
アメリカのワインはザ・果実の凝縮!みたいなのが多くて、初心者にも非常に親しみやすい(逆に慣れてくると飽きてきたりするのですが・・・)
他のとなると、ロバート・モンダヴィ・ワイナリーやカレラなど作るワインも美味しいです。こういったわかりやすく美味しいワインから、少しづつ舌を鍛えていって下さい。難しいことは100本ぐらい飲んできたら、自然とわかってくるようになります。
3.ロスヴァスコス ソーヴィニヨン・ブラン
続いてチリからまた一本。ロスヴァスコス社の白ワインになります。値段は1700円程度。
こちらは経営元がフランスの5大シャトーの一つであるシャトー・ラフィット(本家本元は一本5万円はします)。技術教育がしっかりしているのか、これまたわかりやすく美味しいワインです。パイナップルや青りんごのような果実感と、キレのある辛口な感じが素晴らしく、とても口当たりがよい一本です。
とりあえず、この3本がエントリーラインとしては最適化と思います。一本2000円って高っ!という人はチリのコノスル社のものならば1000円程度で楽しめるので、それでもいいかと。コノスルはブドウ品種別にすごく多くのラインナップがあるので、ブドウ品種ごとの味の違いを理解するのにも最適です。下のようなややマイナーなブドウ品種のものも、安定して美味しいです。
あと少し勇気を出してフランスワインを飲んでみようと思うのならば、ブシャール・ペール・エ・フィス社やルイ・ジャド社の手頃なものを買ってみるのもいいでしょう。ブルゴーニュの素晴らしさを理解する取っ掛かりに最適です。
こんなところでしょうか。まあワインは難しいことを考えず飲んでくうちに理解が進む性質のものですので、難しいことを考えずに毎晩グラスを傾けて楽しんで下さい。
疑問に思った事を前回の記事で紹介した本などを使って調べたりすれば、半年後にはあなたも立派なワイン愛好家になっている事でしょう。