【デトロイト=中西豊紀】米カリフォルニア州大気資源局(CARB)は12日、独フォルクスワーゲン(VW)が提出している排ガス不正車についてのリコール(無償の回収・修理)計画を却下したと発表した。内容が不適切で当局の要求を満たしていなかったため。VWは昨年11月に計画を提出。CARBは14日までに計画の可否を明らかにするとしていた。
VWのマティアス・ミュラー社長は13日に米ワシントンを尋ね、米環境保護局(EPA)のマッカーシー長官と面談する予定。CARBは同日「引き続きEPAとともにVWの提案を精査していく」とのコメントを発表した。リコール計画の見直しを迫られたことで、VWの米国での信頼回復はいったんは暗礁に乗り上げた格好だ。
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