北朝鮮 記録映画に中国高官映さず 不満の表れか

1月11日 18時52分

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北朝鮮の国営テレビは、キム・ジョンウン（金正恩）第１書記の去年１年の活動をまとめた記録映画を放送しましたが、１０月の軍事パレードの映像では、出席していた中国共産党の劉雲山政治局常務委員の姿を映しておらず、核実験を非難する中国への不満を表したのではないかという見方が出ています。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは１０日、キム・ジョンウン第１書記の去年１年間の活動の様子をまとめた記録映画を放送しました。
映像には、キム第１書記が、強風のなか、北朝鮮が「民族の聖地」と位置づけるペクトゥ（白頭）山に立っている様子や数々の軍事訓練を視察する様子が収められています。
このうち去年１０月に行われた軍事パレードでは、キム第１書記がバルコニーから観覧する姿が放送されましたが、この際、キム第１書記の隣にいた中国共産党序列５位の劉雲山政治局常務委員の映像は使用されていませんでした。去年１０月に放送された別の記録映画では、劉政治局常務委員がキム第１書記の隣に立つ姿が確認されており、今回、劉政治局常務委員の映像をあえて避けることで、核実験を強く非難する中国に対する不満を表したのではないかという見方が出ています。