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エジプト ムバラク元大統領の禁錮3年確定1月10日 6時57分
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5年前のいわゆる「アラブの春」で辞任に追い込まれたエジプトのムバラク元大統領は、公金を横領した罪で禁錮3年の判決を受け、上訴していましたが、上級審の裁判所はこれを棄却し、実刑が確定しました。
2011年の民主化運動、「アラブの春」で辞任に追い込まれたエジプトのムバラク元大統領は在任中の大統領宮殿の改築工事を巡り、日本円でおよそ20億円の公金を横領した罪に問われていました。首都カイロの裁判所は去年5月、禁錮3年の実刑判決を言い渡し、元大統領側はこれを不服として上訴していましたが、上級審の裁判所は9日、これを棄却し、実刑が確定しました。ただ、刑務所に拘留されていたり、軍の病院で軟禁状態に置かれていたりした期間が3年を超えていることから、実際には服役しない見通しです。
一方、ムバラク元大統領は民主化運動の際にデモ参加者の殺害を指示した罪にも問われています。これについてはおととし11月、事実上の無罪判決が言い渡されましたが、検察側の上訴を受けて上級審の裁判所がやり直しを決め、今月下旬から、裁判が始まる予定です。
今回の裁判では実刑判決が確定したものの、旧勢力が影響力を取り戻しつつあると懸念する声が上がっていて、次の裁判の行方が注目されています。
一方、ムバラク元大統領は民主化運動の際にデモ参加者の殺害を指示した罪にも問われています。これについてはおととし11月、事実上の無罪判決が言い渡されましたが、検察側の上訴を受けて上級審の裁判所がやり直しを決め、今月下旬から、裁判が始まる予定です。
今回の裁判では実刑判決が確定したものの、旧勢力が影響力を取り戻しつつあると懸念する声が上がっていて、次の裁判の行方が注目されています。