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ペルシャ湾岸6か国 イランを非難 結束アピール1月10日 5時39分
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サウジアラビアがイランと外交関係を断絶したことを受けてペルシャ湾岸の6か国が緊急で外相会合を開き、イランを強く非難する声明を発表し、結束をアピールしました。
イスラム教スンニ派のサウジアラビアが、シーア派の大国イランと外交関係を断絶したことなどを受けて、スンニ派のペルシャ湾岸の6か国が加盟するGCC=湾岸協力会議は9日、サウジアラビアの首都リヤドで外相による緊急の会合を開きました。
イランへの対応について湾岸諸国の間では、バーレーンは外交関係を断絶しましたが、UAE=アラブ首長国連邦、クウェート、それにカタールはそれぞれの大使を召還、オマーンはイランを非難する声明を出すにとどまっています。
こうしたなか、GCCは会合のあと、「サウジアラビアを支持する。イランのサウジアラビア大使館が襲撃されたことなどについてイランを強く非難する」とした声明を発表し、結束をアピールしました。記者会見でサウジアラビアのジュベイル外相は、「イランが同じような対応を続けるなら、新たな措置をとることも検討している」と述べ、対決姿勢を改めて強調しました。
イランへの対応を巡っては、10日にはアラブ諸国が加盟するアラブ連盟の緊急会合が開かれる予定で、ジュベイル外相はこれまでにエジプト、ヨルダン、パキスタンの外相と相次いで会談しイランに対する包囲網の構築を急いでいます。
イランへの対応について湾岸諸国の間では、バーレーンは外交関係を断絶しましたが、UAE=アラブ首長国連邦、クウェート、それにカタールはそれぞれの大使を召還、オマーンはイランを非難する声明を出すにとどまっています。
こうしたなか、GCCは会合のあと、「サウジアラビアを支持する。イランのサウジアラビア大使館が襲撃されたことなどについてイランを強く非難する」とした声明を発表し、結束をアピールしました。記者会見でサウジアラビアのジュベイル外相は、「イランが同じような対応を続けるなら、新たな措置をとることも検討している」と述べ、対決姿勢を改めて強調しました。
イランへの対応を巡っては、10日にはアラブ諸国が加盟するアラブ連盟の緊急会合が開かれる予定で、ジュベイル外相はこれまでにエジプト、ヨルダン、パキスタンの外相と相次いで会談しイランに対する包囲網の構築を急いでいます。
イランが国連などに書簡「緊張高まり望まぬ」
サウジアラビアなどの湾岸諸国がイランへの対応を巡って緊急の外相会議を開くなか、イランのザリーフ外相は国連の事務総長などに宛てて書簡を送りました。
国営通信などによりますと、書簡の中でザリーフ外相は、首都テヘランのサウジアラビア大使館が襲撃された事件について「明確に非難する」と述べたうえで、過激派組織IS=イスラミックステートなど過激派の脅威が続くなか、「緊張の高まりは望まない」としています。
その一方で、イエメンにあるイランの外交施設に対して去年4月以降、少なくとも3回の攻撃を行うなどイランを挑発してきたのはサウジアラビアだと非難しています。さらに、ザリーフ外相は「イスラム教の宗派間の憎悪をあおるのか、それとも地域の安定に向けた建設的な役割を果たすのか、重要な選択を行わなければならない」と述べ、サウジアラビアに自制を求めました。
この書簡は国連の複数の加盟国のほか、イスラム諸国などで作るOIC=イスラム協力機構にも送られたということです。
国営通信などによりますと、書簡の中でザリーフ外相は、首都テヘランのサウジアラビア大使館が襲撃された事件について「明確に非難する」と述べたうえで、過激派組織IS=イスラミックステートなど過激派の脅威が続くなか、「緊張の高まりは望まない」としています。
その一方で、イエメンにあるイランの外交施設に対して去年4月以降、少なくとも3回の攻撃を行うなどイランを挑発してきたのはサウジアラビアだと非難しています。さらに、ザリーフ外相は「イスラム教の宗派間の憎悪をあおるのか、それとも地域の安定に向けた建設的な役割を果たすのか、重要な選択を行わなければならない」と述べ、サウジアラビアに自制を求めました。
この書簡は国連の複数の加盟国のほか、イスラム諸国などで作るOIC=イスラム協力機構にも送られたということです。