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鳥か恐竜か 完全な形の卵の化石発見 兵庫・丹波1月8日 20時34分
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兵庫県丹波市の1億1000万年前の地層から、鳥類か鳥類に進化する前の段階の恐竜のものとみられる卵の化石がまとまって見つかりました。完全な姿で残っている卵の化石もあり、専門家は進化の過程を知るうえで極めて貴重な発見だとしています。
「兵庫県立人と自然の博物館」などによりますと、化石が見つかったのは兵庫県丹波市山南町にある1億1000万年前の「前白亜紀」と呼ばれる時代の地層です。
この地層からは10年前、国内最大級の新種の草食恐竜「丹波竜」の化石が発見され、地元の発掘グループが引き続き調査を進めたところ、去年10月、100点以上の卵の化石がまとまって見つかりました。中には、人の親指ほどの大きさで、丸い形を保った完全な姿の化石も4つあったということです。
さらに詳しく調べたところ、これらの化石は、鳥類か、鳥類に進化する前の段階の「獣脚類恐竜」のものとみられ、「トロオドン」という恐竜の卵と特徴が似ているということです。前白亜紀の「獣脚類恐竜」のものだとすれば、卵の化石が完全な姿で見つかるのは世界で7例目で、鳥類ならば、完全な形で見つかったものとしては世界最古になるということです。
発掘に加わっている兵庫県立人と自然の博物館の池田忠広研究員は「恐竜から鳥に進化する過程の空白期間を埋める極めて貴重な発見だ。進化の際、繁殖活動がどのように変化したか明らかにしていきたい」と話しています。
この地層からは10年前、国内最大級の新種の草食恐竜「丹波竜」の化石が発見され、地元の発掘グループが引き続き調査を進めたところ、去年10月、100点以上の卵の化石がまとまって見つかりました。中には、人の親指ほどの大きさで、丸い形を保った完全な姿の化石も4つあったということです。
さらに詳しく調べたところ、これらの化石は、鳥類か、鳥類に進化する前の段階の「獣脚類恐竜」のものとみられ、「トロオドン」という恐竜の卵と特徴が似ているということです。前白亜紀の「獣脚類恐竜」のものだとすれば、卵の化石が完全な姿で見つかるのは世界で7例目で、鳥類ならば、完全な形で見つかったものとしては世界最古になるということです。
発掘に加わっている兵庫県立人と自然の博物館の池田忠広研究員は「恐竜から鳥に進化する過程の空白期間を埋める極めて貴重な発見だ。進化の際、繁殖活動がどのように変化したか明らかにしていきたい」と話しています。
専門家「世界的に貴重な発見」
丹波市で見つかった化石を分析している、カナダのカルガリー大学博士課程に所属する田中康平さんは「卵の殻の破片だけでなく、全体の大きさや形が分かる日本初の化石だ。これを分析することで、卵を産んだ動物の大きさや、どのような巣を作りどのようにふ化させていたかを推測することができる。恐竜から鳥類に進化する際、繁殖行動がどのように変化したかを調べる上で、世界的にも貴重な発見といえる」と話しています。