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MERS「ワクチン開発成功」ラクダで効果
1月8日 16時58分

MERS「ワクチン開発成功」ラクダで効果
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去年、韓国でも感染が広がったMERS=コロナウイルスについて、感染源の1つと考えられているラクダの体内でウイルスの増殖を大幅に抑えるワクチンの開発に成功したとする研究成果をヨーロッパの研究チームが発表しました。
MERS=コロナウイルスは、4年前にサウジアラビアの病院に入院した患者から初めて検出され、WHO=世界保健機関によりますと、これまでに中東や韓国などで合わせて1626人が感染、586人が死亡しています。
患者の多い中東ではラクダが、ヒトにウイルスを感染させる感染源の1つとみられていますが、予防のためのワクチンはなく治療法も確立されていません。
スペインやドイツなどのヨーロッパの研究チームは、ラクダ8頭のうち4頭にワクチンを2回接種し、その後、8頭すべてをMERS=コロナウイルスに感染させ詳しく調べました。その結果、ワクチンを接種したラクダでは、しなかったラクダに比べてウイルスの量を1000分の1以下に抑えることに成功したということです。
研究チームは「MERS=コロナウイルスのヒトへの感染を阻止する有望な方法になると考えている。今後は、ヒトにも使えるワクチンの開発を進め、臨床試験を行いたい」と話しています。

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