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中国の物価 6年ぶり低水準 景気の減速鮮明に
1月9日 15時09分

中国の物価 6年ぶり低水準 景気の減速鮮明に
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中国の去年の消費者物価指数が6年ぶりの低い水準となったほか、生産者物価指数も4年連続で落ち込み、内需の弱さによる中国の景気減速が物価の面からも鮮明になりました。
中国の国家統計局によりますと、去年の消費者物価指数は前の年に比べて1.4%の上昇と、リーマンショックが起きた翌年の2009年以来、6年ぶりの低い水準となり、政府が目標とする3%程度を大きく下回りました。これは車をはじめとする耐久消費財や住宅関連で需要の伸び悩みを背景に値上がり幅が縮んだことなどによるものです。
また企業が工場などから製品を出荷する際の生産者物価指数は、去年、前の年に比べて5.2%の下落と、4年連続の落ち込みとなり、こちらも6年ぶりの低い水準となりました。マンションの在庫が膨らみ不動産開発の伸びが急激に落ち込むなかで、鋼材やセメントなど建築資材の値崩れが起きたほか、原油価格の下落で化学繊維やプラスチックが値下がりしたことなどによるものです。
内需の弱さによる中国の景気の減速が物価の面からも鮮明になった形で、物価が下がると企業の業績や労働者の賃金に悪影響が出る懸念が増すことから、財政出動や追加の金融緩和など中国政府の今後の対応が焦点となります。

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