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経団連 春闘の経営側方針 去年上回る賃上げを1月9日 7時03分
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今月下旬に事実上スタートすることしの春闘は、3年連続の賃上げが実現するかが焦点となります。経団連は、経営側の方針について、年収全体が去年を上回る形で賃上げを行うよう呼びかける一方で、基本給を引き上げる、いわゆるベースアップに必ずしもこだわらないとする最終的な案をまとめました。
経団連の最終案によりますと、ことしの春闘に向けて収益が拡大した企業には、従業員の年収全体が去年を上回る形で3年連続の賃上げを行うよう呼びかけています。一方、賃上げの手法に関しては「ベースアップに限られず、多様な選択肢の中から見いだしていくことが求められる」として、基本給を引き上げるベースアップに必ずしもこだわらず、ボーナスの増額や子育て世帯の賃金を重点的に増やすなど、さまざまな手法の検討を促しています。
去年の春闘では、経団連はベースアップを前向きに検討するよう企業に促しましたが、ことしはベースアップが経営の重荷にならないよう選択肢を広げた形です。さらに、最終案では「意欲と能力を有し自社の基準に達する非正規労働者の賃上げや正社員化などの取り組みを検討することも有益だ」として、正社員だけでなく、非正規労働者の処遇の改善も呼びかけています。経団連は来週の幹部会議で議論し、今月下旬にも経営側の方針を正式に発表することにしています。
去年の春闘では、経団連はベースアップを前向きに検討するよう企業に促しましたが、ことしはベースアップが経営の重荷にならないよう選択肢を広げた形です。さらに、最終案では「意欲と能力を有し自社の基準に達する非正規労働者の賃上げや正社員化などの取り組みを検討することも有益だ」として、正社員だけでなく、非正規労働者の処遇の改善も呼びかけています。経団連は来週の幹部会議で議論し、今月下旬にも経営側の方針を正式に発表することにしています。