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海外投資家 7年ぶりに「売り越し」に転じる1月8日 5時13分
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去年国内の主な株式市場では、中国経済の先行きに対する懸念を背景に、海外の投資家が7年ぶりに、株式を売った額が買った額を上回る「売り越し」に転じたことが分かりました。
東京証券取引所によりますと、去年1年間に国内の株式市場で、海外の投資家は840兆円に上る巨額の売買を行った結果、株式を売った額が買った額を2500億円余り上回る「売り越し」となりました。海外投資家は日本株の売買代金のシェアで7割近くを占める市場のけん引役ですが、「売り越し」となったのは、リーマンショックが起きた2008年以来7年ぶりのことです。
これは、去年夏以降に中国経済の先行きに対する懸念が高まったことで、海外投資家の間でリスクを避けようと、保有する株式を売却する動きが強まったためです。
一方で、上場企業の間では市場に流通する株式を減らして株式の価値を高めようと、自社の株を買い戻す自社株買いの動きが活発となったため、企業が株式を買った額は売った額を2兆9600億円余り上回る、大幅な「買い越し」となりました。日経平均株価は、去年まで4年連続の上昇となりましたが、企業の自社株買いが株価を下支えした形です。
これは、去年夏以降に中国経済の先行きに対する懸念が高まったことで、海外投資家の間でリスクを避けようと、保有する株式を売却する動きが強まったためです。
一方で、上場企業の間では市場に流通する株式を減らして株式の価値を高めようと、自社の株を買い戻す自社株買いの動きが活発となったため、企業が株式を買った額は売った額を2兆9600億円余り上回る、大幅な「買い越し」となりました。日経平均株価は、去年まで4年連続の上昇となりましたが、企業の自社株買いが株価を下支えした形です。