エジプトで観光客狙った襲撃事件相次ぐ

1月9日 7時25分

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エジプトの紅海沿岸のリゾートホテルで８日、刃物を持った武装グループが観光客を襲い３人がけがをしました。前日にもピラミッドの近くで観光バスが銃撃を受けるなど観光客を狙ったとみられる事件が相次いでいて、当局は警戒を強めています。

エジプトの紅海沿岸のリゾート地ハルガダのホテルで８日、刃物などを持って侵入した武装グループが観光客を襲い、オーストリア人の観光客など合わせて３人がけがをしました。エジプト政府によりますと武装グループのうち少なくとも１人は治安当局が射殺したということです。
カイロの日本大使館によりますと、これまでのところ日本人が巻き込まれたという情報は入っていないということです。また、首都カイロでは７日、ピラミッドの近くでイスラエルの観光客を乗せたバスが銃撃を受けました。けが人はおらず、エジプト政府は「治安当局を狙ったもので観光客が標的ではない」としていますが、過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートは８日、「ユダヤ人を狙った」とする声明を出しています。
エジプトでは去年１０月、シナイ半島の観光地を出発した旅客機が墜落して乗客乗員２２４人全員が死亡する事故があり、ＩＳが犯行を認める声明を出すなど観光客を狙ったとみられる事件が相次いでおり、当局は警戒を強めています。