中国の専門家“国連制裁さらに厳しくなる”

1月7日 6時53分

朝鮮半島情勢に詳しい中国の専門家の間では北朝鮮による核実験が中朝関係に悪影響を与えるという意見が相次いだほか、国連安保理による制裁措置が北朝鮮にとってさらに厳しいものになるという見方も出ています。

中朝関係に詳しい上海にある復旦大学の石源華教授は、「北朝鮮の核実験は、中国に向けたものではなく、アメリカに向けたもので、核実験を通じてアメリカに交渉を迫ることを狙ったものだ」と分析しています。そして、中朝関係への影響について「今回の核実験は、低迷していた両国関係が改善しつつあった時期に突然行われたもので、これによって、このところの関係改善の流れは断ち切られた」と述べました。
また、中国共産党中央党校国際戦略研究所の張※レン瑰教授は、中国側が核実験について、「前もって全く知らなかった」としていることに関して、「北朝鮮は誰の意見も忠告も聞かず、頑として核の道を進むということだ」と述べて、核開発に関して北朝鮮が中国に配慮していないことを指摘しました。
そのうえで「国連安保理の新たな制裁決議が、北朝鮮に対してさらに厳しい制裁になるだろう」という見方を示しました。
※レン＝「王」編に「連」のしんにょうの点が２つ。