外国文学(イギリス文学他)

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原詩集
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http://en.wikipedia.org/wiki/Percy_Bysshe_Shelley

パーシー・ビッシュ・シェリー

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パーシー・シェリー から転送)
1819年のシェリー
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1819年のシェリー

パーシー・ビッシュ・シェリー(Percy Bysshe Shelley, 1792年 8月4日1822年 7月8日 )は、イギリス のロマン派詩人。

サセックス州 ウォーナムのフィールドプレースに富裕な貴族の長男として生まれる。早くからギリシア・ラテンの古典にディドロヴォルテールドルバック らの啓蒙思想、ウィリアム・ゴドウィン の『政治的正義』などを読んで思想の形成を行う。イートン校 在学中は上級生の「学僕(フォギング)」となる習慣に反抗し、「気違いシェリー」とあだ名されている。オックスフォード大学 在学中は読書にふけるかたわら詩作を試みたが、愛する従妹がシェリーの懐疑主義を恐れたあまり恋愛は破れ、失望しつつ因習を打破しようという気概に燃えたあまり1811年 『無神論の必要 Necessity of Atheism』というパンフレットを書き、オックスフォード の書店で売り出すといった挙に出て、放校となる。同じ年に妹の学友ハリエット・ウェストブルックの学校での不遇に同情し、主義であるところの「結婚の鉄鎖」への批判を抑えて彼女と結婚する。ついでアイルランドウェールズ を放浪し、カトリック の解放を訴えたパンフレットを書く。

妻やその姉との不和が深刻となり、シェリーは1812年 から知り合うようになったゴドウィン家のメアリー に心惹かれるようになり、メアリーを妻とし今までの妻ハリエットを「霊の妹」として三人仲良く暮らしたいと大まじめで提案し、ハリエットに深刻なショックを与えている。1814年 にメアリーとともに大陸へ旅行し、ハリエットが1816年サーペンタイン・レイク で投身自殺を遂げた後、メアリーと結婚する。バイロン とスイスで知り合い一夏を過ごす。帰国後、キーツウィリアム・ヘイズリットチャールズ・ラム と知り合う。1818年 にメアリーを連れてイタリアに赴き、フィレンツェピサナポリローマ など各地を転々としながらプラトン の『饗宴』を翻訳したり、大作『縛を解かれたプロミーシュース Prometheus unbound』を書き進めた。1821年 、 イギリス詩人ピーコックの説に反論して書かれた『詩の擁護 A defence of poetry』はシェリーの散文による代表作である。同じ年に亡くなったキーツの死を哀悼して『アドナイス Adnais』『ヘラス Hellas』を作 る。1822年7月かねて建造していた帆船《エリアル》に乗り、レリチからリヴォルノに赴き、帰途についた数時間後スペチア湾で突然の暴風雨に襲われ船が 転覆し、発見されたときはシェリーの息はなかった。上着のポケットにはソフォクレス戯曲集とキーツの詩集があったという。

シェリーの心臓はメアリーとともに南イギリスのボスコムにあるセントピーター教会に、遺骨はローマの新教徒墓地に葬られている。墓石の表面にはシェリー生前の愛誦句が刻まれた。

  • Nothing of him that death fade/But doth suffer a Sea-change/Into something rich and strange(シェークスピア「テンペスト」より)


代表作品

  • 長詩『女王マッブ Queen Mab』1813年
  • 詩集『アラスター Alastor:Or the Spirit of Solitude and Other Poems』1816年
  • 詩『理想美への讃歌 Hymn to Intellectual Beauty』1816年
  • 詩『モンブラン Mont Blanc』1816年
  • 詩『イスラムの反乱 The revolt of Isram』1818年
  • 詩『ロザリンドとヘレン Rosalind and Helen』1818年
  • 詩『ジュリアンとマッダロ Julian and Maddalo』1818年
  • 詩『ユーゲニア山中にて詠める詩 Lines Written among the Eugenean Hills』1818年
  • 詩『ナポリのほとり、失意の歌 Stanza Written in Dejection,near Naples』1818年
  • 劇『無政府の仮面劇』1819年
  • 悲劇『チェンチ The Cenci』1819年
  • 詩『西風の賦 (西風に寄せる歌) Ode to the west wind』1819年

--末句「If winter comes, can spring be far behind ? (冬来たりなば春遠からじ)」はあまりにも有名--

  • 詩『雲 The Cloud』1920年
  • 詩『ひばりに寄せて To a skylark』1920年
  • 詩『エピサイキディオン Epipsychidion』1821年
  • 詩『はにかみ草 The Sensitive Plant』1821年

伝記・参考

  • E.Dowden 《The Life of Percy Bysshe Shelley》
  • J.A.Symonds 《Shelley》
  • N.I.White 《Shelley》
  • アンドレ・モーロワ  『シェリィの生涯 Ariel ou La Vie de Shelley』
  • E.Blunden 《Shelley》1946年


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