ここから本文です

抗生剤ゾシン、重大副作用に薬剤性過敏症-厚労省が追記指示

医療介護CBニュース 1月12日(火)19時41分配信

 医薬品医療機器総合機構(PMDA)は12日、感染症などの治療に使われる抗生物質製剤「タゾバクタム・ピペラシリン水和物」(商品名・ゾシンなど)の使用上の注意について、厚生労働省が「重大な副作用」の項目に薬剤性過敏症症候群を追記するよう指示を出したと発表した。【新井哉】

 ゾシンは、細菌が出す抗生剤を分解する酵素を阻害する「β-ラクタマーゼ阻害剤タゾバクタム(TAZ)」とペニシリン系抗菌薬「ピペラシリン(PIPC)」を配合。敗血症や肺炎、複雑性膀胱炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆管炎などに対して使われる。

 PMDAによると、国内や海外で症例が集積したことなどを踏まえ、改訂することが適切と判断。使用上の注意の「重大な副作用」の項目に「初期症状として発疹、発熱がみられ、さらに肝機能障害、リンパ節腫張、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症があらわれることがある」などと追記するよう求めている。

最終更新:1月12日(火)19時41分

医療介護CBニュース