【香港時事】中国南部・広東省の警察当局は11日、昨年1年間に同省で83件の地下銀行を摘発し、計231人を拘束したと発表した。
不正に動かした資金は計2072億元(約3兆7000億円)に達するとしている。地元紙・南方日報が12日、報じた。
警察当局は昨年4月から取り締まりを強化し、年末までに79カ所の拠点を捜索。現金3715万元を押収したほか、取引に使われたとみられる3491の口座を凍結した。当局の高官は地下銀行について、経済犯罪やインターネット賭博、振り込め詐欺などに加え、汚職に絡んだ資金の海外逃避に使われていると指摘した。
地下銀行は広東省中心部の珠江デルタ地区など沿岸部の都市に多く、大部分は香港やマカオ、台湾とつながりがあった。首謀者は取引資金の0.3~0.5%を費用として徴収し、暴利をむさぼっていたという。
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