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 民事裁判で当事者の尋問の録音に失敗するなど6件のミスを繰り返したとして、東京地裁は12日、60代の女性書記官を同日付で停職1カ月の懲戒処分にした、と発表した。

 地裁によると、書記官は昨年7月、担当した民事裁判で録音機の操作を誤って録音に失敗。尋問調書が作れなくなったのに、担当裁判官に報告せず、独断で当事者に謝罪する文書を送った。このほか同年6~10月に、裁判の日付を誤った呼び出し状を当事者に送ったり、証拠書類を紛失したりするなどのミスをした。

 地裁の貝阿弥誠所長は「書記官としてあるまじき行為で誠に遺憾。職員への指導を徹底したい」とする談話を出した。