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ロシア大統領 シリア情勢巡り欧米などをけん制
1月12日 22時38分

ロシアのプーチン大統領は、シリア情勢を巡って「誰が統治するのかはシリア国民が決めるべきだ」と述べ、アサド大統領の退陣を求める欧米などを改めてけん制しました。
ロシアの大統領府は12日、プーチン大統領がドイツの大衆紙「ビルト」のインタビューに答えた内容を、前日に続いて公表しました。
この中でプーチン大統領は、シリア情勢について、「アサド大統領にも落ち度はあるが、外国が巨額の資金や武器、戦闘員を送り込まなければ、これほど大規模な内戦にはならなかった」と述べ、内戦が拡大したのは周辺諸国が反政府勢力を支援したためだと批判しました。そのうえで、「シリアを誰が統治するのかは国民自身が決めるべきだ」と述べ、アサド大統領の退陣を求める欧米などを改めてけん制しました。
シリアを巡っては、今月下旬にスイスで、内戦の終結を目指して、アサド政権と反政府勢力の代表による和平協議が行われる予定で、アサド大統領の処遇が協議の焦点になるものとみられています。
また、サウジアラビアとイランの間で緊張が高まっていることについて、プーチン大統領は「テロとの戦いを進めるうえで困難をもたらす」と述べ、過激派組織IS=イスラミックステートへの対策における国際社会の連携に影響を及ぼすとして懸念を示しました。

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