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爆発 トルコ首相「実行犯はISのメンバー」1月13日 0時29分
トルコ最大の都市イスタンブールの観光地として知られる旧市街で10人が死亡した自爆テロについて、トルコのダウトオール首相は「実行犯は過激派組織IS=イスラミックステートのメンバーだ」として、ISによる犯行との見方を明らかにしました。
トルコ最大の都市イスタンブールの旧市街で12日、爆発があり、10人が死亡し、15人がけがをしました。トルコ政府によりますと、死亡したのはすべて外国人で、地元メディアは、その多くはドイツ人だと伝えています。
現地にある日本の総領事館によりますと、この死傷者の中に日本人はいないということです。
この爆発について、トルコ政府は自爆テロとの見方を示していて、首都アンカラで12日夜、演説したダウトオール首相は「実行犯は、過激派組織ISのメンバーだ」と明らかにしました。また、クルトゥルムシュ副首相は、実行犯を1988年生まれのシリア人としたうえで、「治安当局の監視対象者ではなく、最近、シリアからトルコに入った人物だ」と述べました。
トルコは去年7月、隣国シリアのISの拠点に対する空爆に乗り出したほか、国内でもISのメンバーの大規模な摘発に乗り出しています。
こうしたなか、去年10月には首都アンカラでISが関わる自爆テロで100人以上が犠牲になるなど治安が悪化していて、シリアからISのメンバーが流入するのをどう防ぐかが課題となっています。
現地にある日本の総領事館によりますと、この死傷者の中に日本人はいないということです。
この爆発について、トルコ政府は自爆テロとの見方を示していて、首都アンカラで12日夜、演説したダウトオール首相は「実行犯は、過激派組織ISのメンバーだ」と明らかにしました。また、クルトゥルムシュ副首相は、実行犯を1988年生まれのシリア人としたうえで、「治安当局の監視対象者ではなく、最近、シリアからトルコに入った人物だ」と述べました。
トルコは去年7月、隣国シリアのISの拠点に対する空爆に乗り出したほか、国内でもISのメンバーの大規模な摘発に乗り出しています。
こうしたなか、去年10月には首都アンカラでISが関わる自爆テロで100人以上が犠牲になるなど治安が悪化していて、シリアからISのメンバーが流入するのをどう防ぐかが課題となっています。
ドイツ人の死者 少なくとも8人に
イスタンブールで起きた自爆テロを受けて、ドイツのメルケル首相は12日、ベルリンで会見し、トルコ政府の情報としてドイツ人の死者が少なくとも8人に上っていることを発表し、哀悼の意を示しました。
そのうえで、メルケル首相は「テロリストはすべての自由な人間にとっての敵であり、あらゆる人間性への敵だ。われわれの自由を守るため、国際的なパートナーと連携して、断固としてテロリストたちに対抗していく」と述べ、トルコなど各国と連携して対応する考えを示しました。
そのうえで、メルケル首相は「テロリストはすべての自由な人間にとっての敵であり、あらゆる人間性への敵だ。われわれの自由を守るため、国際的なパートナーと連携して、断固としてテロリストたちに対抗していく」と述べ、トルコなど各国と連携して対応する考えを示しました。
トルコで起きたこれまでのテロ
トルコでは、過激派組織IS=イスラミックステートや、クルド人武装組織、それに極左組織など政府と対立する反政府組織がテロを繰り返してきました。
トルコでは去年7月、隣国シリアとの国境地帯にある南東部スルチで、30人以上が犠牲になる自爆テロが起きました。
また、去年10月には首都アンカラでトルコ国内で史上最悪となる100人以上の犠牲者が出た自爆テロがあり、トルコ政府は、いずれのテロにも過激派組織ISが関わっているとしています。
トルコ政府は、去年7月にISのシリア側の拠点を初めて空爆したほか、ISのメンバーの大規模な摘発に乗り出していて、先月にも、首都アンカラで新年のカウントダウンの催しを狙ったテロを計画していたとしてISのメンバーを拘束しています。
シリアで、ISに対する激しい空爆が続くなか、多くの戦闘員が空爆を逃れるために支配地域を離れ、トルコに入り、支配地域の外で新たなテロを起こす可能性も懸念されていました。
一方、独自の国家を持たず、トルコやイラク、シリアなどにまたがって暮らす民族、クルド人の一部も、武装組織、PKK=クルド労働者党を結成し、長年、トルコ政府に対し、襲撃やテロを繰り返してきました。
トルコ政府は去年7月、PKKに対する大規模な軍事作戦に乗り出し、これに反発するPKKとの間で各地で衝突が起きています。
最近では、PKKとつながりがあるとされる別のクルド系過激派組織が活動しているトルコ南東部の市街地でも衝突が激しくなってきており、先月、イスタンブールの空港で起きた爆発は、このクルド系過激派組織が犯行を認める声明を出しています。
このほか、トルコ政府と対立する極左組織も、これまで軍や警察を狙った爆弾テロなどを繰り返していて、2013年2月にはアンカラにあるアメリカ大使館前の自爆テロ事件や、去年1月にイスタンブールで警察官に手投げ弾を投げつける事件を起こしています。
トルコ政府は、これらの組織をいずれもテロ組織に指定し、テロとの戦いを強化していました。
トルコでは去年7月、隣国シリアとの国境地帯にある南東部スルチで、30人以上が犠牲になる自爆テロが起きました。
また、去年10月には首都アンカラでトルコ国内で史上最悪となる100人以上の犠牲者が出た自爆テロがあり、トルコ政府は、いずれのテロにも過激派組織ISが関わっているとしています。
トルコ政府は、去年7月にISのシリア側の拠点を初めて空爆したほか、ISのメンバーの大規模な摘発に乗り出していて、先月にも、首都アンカラで新年のカウントダウンの催しを狙ったテロを計画していたとしてISのメンバーを拘束しています。
シリアで、ISに対する激しい空爆が続くなか、多くの戦闘員が空爆を逃れるために支配地域を離れ、トルコに入り、支配地域の外で新たなテロを起こす可能性も懸念されていました。
一方、独自の国家を持たず、トルコやイラク、シリアなどにまたがって暮らす民族、クルド人の一部も、武装組織、PKK=クルド労働者党を結成し、長年、トルコ政府に対し、襲撃やテロを繰り返してきました。
トルコ政府は去年7月、PKKに対する大規模な軍事作戦に乗り出し、これに反発するPKKとの間で各地で衝突が起きています。
最近では、PKKとつながりがあるとされる別のクルド系過激派組織が活動しているトルコ南東部の市街地でも衝突が激しくなってきており、先月、イスタンブールの空港で起きた爆発は、このクルド系過激派組織が犯行を認める声明を出しています。
このほか、トルコ政府と対立する極左組織も、これまで軍や警察を狙った爆弾テロなどを繰り返していて、2013年2月にはアンカラにあるアメリカ大使館前の自爆テロ事件や、去年1月にイスタンブールで警察官に手投げ弾を投げつける事件を起こしています。
トルコ政府は、これらの組織をいずれもテロ組織に指定し、テロとの戦いを強化していました。