そう思う。
サボる人たちの「モチベーション」
会社員(社畜)のとき、毎晩、毎晩、日付が変わる頃まで働いていたわけなんですが、ある日、サボり気味のおじさんに、こんなことを言われたんですよ。
「毎日そんなに働いててさ、何をモチベーションにして、そこまでやってるわけ?」
そのおじさんの部署は、社内では新しい方で、業績が良いわけではないんだけど、元々がゼロスタートだから、マイナスになることもない。市場を開拓するところからスタートだから、今日の仕事をサボっても頑張っても、その結果が出るのは数ヶ月〜数年先。
そんな感じだから、正直、私(当時、社畜)から見ると、その部署は、かなりぬるかった。完全にサボっていた。
私の部署が、また契約打ち切りだ、前年比マイナスだって、毎晩、暗い顔をして、それでも、さらなる悪化を避けるために必死こいて働いている。その隣で、ぬるいおじさんの部署は、「このお菓子、今日コンビニで買ったんだけど、うまいよな? 食う?」「明日、天気良いなぁ〜。休みとって、釣りでも行くか。」「取引先の美人さんが、今日、白いニット着ててさ、やっぱ良いわぁ〜。」とか、楽しそうにワイワイやってる感じ。
会社員としての不条理に、なんとも言えない気分になる。
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その日は、たまたま夜に会議があって、そのおじさんが、めずらしく、会社に残っていた。夜の21時半。
「毎日そんなに働いててさ、何をモチベーションにして、そこまでやってるわけ?」
『え? モチベーションとか、無いですけど。』
自分でそう即答して、びっくりした。え? 私、こんなに働いてるのに、モチベーション無いんだ。なんでこんなに働いてるんだろ?
それで、そのぬるい部署にいる私の同期が、こんなことを言っていたのを思い出した。
「最近さ、全然、モチベーション上がらなくて、今日(月曜)の午後ずっと、カフェで、今週どこの取引先まわろうか計画立ててたー。」
え? 私はそんな余裕無いし、計画立ててもどうせ緊急対応が入って、スケジュールどおりにいかないのに。勤務時間内にカフェだなんて。なんで?
「モチベーション」って言葉に、あまり良いイメージがない
そういうことがあって、思った。
モチベーションって、サボってる人がそれを正当化するための、言い訳だよね?
もちろん、仕事は、モチベーション高く、やりがいを持ってやるのが一番良いとは思う。
でも、誰が見ても超優秀で、バリバリ働いてる人が、「モチベーション」って言葉を使っているのを、聞いたことがない気がする。就活生向けのイベントとか、社長賞受賞のスピーチとかで、「お客様に喜んでいただけるのが、僕のモチベーションで〜」っていうふうに使うのを除いて。
喜んでもらえるのは、当然、モチベーションとかやりがいになるけど、わざわざ、それを普段の仕事で口に出さないよね。たぶん。
まあ、私が、膨大な仕事を処理しきれない、効率の悪い社畜だったから仕方ないんですけど。仕事は、モチベーションに関係なく、やるべきことだから、ひたすらやってる、ひたすら働いてる、って感じだった。
だから、「モチベーション」を理由にして、その日の仕事をサボれる人たちのことを、あまり好きじゃなかった。
私は、「モチベーション」って言葉、好きじゃない。
最近の私も言い訳だらけ
ところで、ここ数週間の私、全然、モチベーションが無くて、やるべきことが進んでいません。
・・・ええー!? ここまで、ぬるい部署を散々批判したくせに!!?
はい。ごめんなさい。私も、ぬるい部署の彼らと一緒です。
会社を辞めてから、「人は、結局、やらされないとやらない」んだってことを実感してます。私なんて特に、強制力が無いと何もできないクズ。会社ってすごい、よくできたシステム。
本当は、モチベーションとか、気分に左右されない、「行動するための仕組み」を作るのが、人生がうまくいくコツなんじゃないかと思う。個人でやってる、自営業とか、フリーランスとか、社長とか、農家さんとか、そこのところがとても上手。自然と行動するような仕組みを作っていて、日々、それをまわしている。
モチベーションうんぬんよりも、小さい行動をひとつずつ、積み重ねていくことが、とても大切ですよね。
私は、そこのところの自己管理能力が、著しく低いので、今日は、これから、そういう系の本を読んで勉強します。ちゃんと、自分の生活に、実践できるかたちで取り入れたい。
ちなみに、「モチベーション」って、自己啓発とかそっち系の人が、本やセミナーを売るために作り出した言葉なんだってね。(噂で聞いただけで、本当かは知らない。)
・・・・・。
早く、自分の生活から「モチベーション」を消したい。