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ツタヤ図書館、税金でカフェ設置し本を片隅へ…巨額改修に違法の疑いで市民が提訴!

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5億9000万円余りを返還請求

 以上のことから、この訴訟においては指定管理者となっているCCCとTRC(図書館流通センター)の共同事業体との管理運営における協定の取消、不当な目的外使用の取消、さらにはそれらによって市が被った損害額として、改修費のうち違法な支出5億円、2014年度分の指定管理料のうち過剰な支出9000万円など、合計5億9052万6000円の返還を海老名市長に求めているのである。新聞報道では、市に対して企業側に損害額の返還請求することを求めたとされていたが、正しくは海老名市長に対して損害額を市に返還せよと求めている。

 市民側の代表である就職カウンセラーの男性は筆者の取材に対して、提訴に至るまでのやむにやまれぬ気持ちをこう語った。

「館長自ら『ど素人でした』と言っているように、CCCは図書館運営のノウハウなど最初から持ち合わせておらず、武雄、海老名と、まさに彼らの実験台にされたのです。もともと海老名の中央図書館はとても使い勝手がよく、適切なレファレンスも受けられる快適な図書館でした。それが公共性のないブックカフェになってしまいました。そんなものに巨額の税金が投入されることに我慢ならず、提訴に踏み切りました。

 (提訴のニュースが実名で)報道されたおかげで、買い物に行くと顔見知りの人から『がんばれよ』という声をかけていただいたりします。『今の図書館おかしい』『なんとかしてもらいたい』という声を方々から聞きます。そういう点では、今後市民のみなさんから意見を書いていただいて裁判所に提出しようかと思っているところです」

 本訴訟について海老名市長サイドは、「まだ訴状が届いていないので、この段階でのコメントは差し控えさせていただきたい」(1月5日現在)としており、法廷でどのような議論が展開されるのか、大いに注目されるところである。

 ちなみに、訴訟の経過は提訴した市民男性が開設している「ナムラーのブログ」を参照いただきたい。
(文=日向咲嗣/ジャーナリスト)