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うつ病だけど女子力上げよう

23歳でうつ病発症、27歳にして3社を退職した女子力カウンセラーによるブログです。

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アラサーでうつ病歴4年の私が語る、自己意識と他者目線についてのお話。

こころについて考える

こぐまです。

 
今日ふと思ったことがありました。
この思考はおそらく私がうつになり、現在ほぼ引きこもりのような状態におちいった原因の一つであると結論付けたので、記録、そして皆さまの反面教師にしていただきたいと思い記しておくことにします。
 
-目次-
 

 

私は幼い頃からずっと自信がありません

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私は、幼い頃からずっと孤独でした。
 
母は専業主婦だからずっとそばにいてくれたはずだし、わりと社交的な性格のため幼稚園に通い始めてからは友だちもたくさんできました。
 
小学生になり、私は自分が「優等生」であるということに気づき始めました。
 
私は毎日必死でした。
学校の勉強は難しかったからです。
教科書を理解できないこと、そしてテストで100点を取れないことは私にとって大きな恐怖でした。
 
恐怖に打ち勝つため、毎日真剣に勉強をしました。
おかげで私の通信簿は、苦手だった体育以外オール5でした。
 
気づいたら、周りの人たちが私をたくさん頼ってくれるようになりました。
 
同級生は、「勉強教えて!」と言ってくるようになりました。
「ありがとう」と言われることが嬉しくて、勉強を教えてあげたり、宿題を写させてあげるようになりました。
 
学校の先生も、私のことを信頼して頼ってくれるようになりました。
小学校高学年の頃には、理科の実験や家庭科の調理実習などのグループワークでは、私がいるグループは基本的に放置されるようになりました。
私はリーダーとしてグループを仕切り、毎回優秀な成績を残していました。
 
中学生の頃も基本的に同じでした。
定期テストでは学年1位を取って、全校生徒の前で表彰されていたので、他の学年の人たちからも、優等生キャラとして認識されていました。
そして学級委員に指名され、先生の右腕となってクラスメイトをまとめる役割を果たし続けました。
 
高校生になっても変わりませんでした。
中学に比べて学年全体の人数が増えたので、学年1位を取ることはありませんでしたが、優等生ポジションであることは変わりませんでした。
 
そして、気づいたら、先生からグチを聞かされるような存在になっていました。
初めて先生からグチを聞かされたときは「先生は大人なのに、どうして子どもの私にグチを言うのだろう」と不思議に思ったものでした。
 
周りの、いわゆる「問題児」の子たちは先生にいつも気にかけてもらえているから、とてもうらやましかったです。
 
私に対して先生は「こぐまさんは見ていて安心できる」だとか、受験についても「こぐまさんなら絶対大丈夫だから」としか言ってくれなくて、物凄く不安を感じたものでした。
 
高1のときの3者面談のことは未だによく覚えています。
私が、数学が難しくてついていくのが大変だと言ったら、「こぐまさんがわからないところは、クラスの他の子達全員もわかっていないから大丈夫よ」と返されたのです。
 
いや、大丈夫じゃないから。わからないとダメじゃんか。
 
そう思ったものです。
 

 私は優等生なんかじゃない

中学生の頃ぐらいから、私は自分の「優等生」ポジションに疑問を抱くようになりました。
 
勉強についていくのは大変でした。
塾にも通わず、帰宅したら自室にこもってひたすら勉強する毎日。
周りの子たちは休日に遊んでいるのに、なぜ私は毎日まいにち机に向かっているのだろうと思うようになりました。
 
しかし、優等生じゃない私に価値はないという思い込みから、勉強から逃れることはできませんでした。
 
 
本当は、みんなみたいに遊んだり、恋をしてみたい。
そんな思いにぎゅっとフタをして、大学受験までを乗り越えました。
 
 

本当の私って何?

大学生になり、学力レベルが同じぐらいの子が集まる場所でようやく私は肩の力を抜いて生活を出来るようになりました。
 
しかしそこで気づいたことがありました。
 
本当の私って、どんな人間なのかわからない。
 
「これが好き」と、胸を張って言うことができませんでした。
友だちに合わせる日々。正直疲れたときもありました。
 
そして大学3年になり、就活について考えるようになったとき私の苦悩はMAXに達します。
 
自己分析をしようとしても、何もないのです。
 
私は、自分の意志でやり遂げたことなんて何もなかったのです。
 
大学のキャリセンに通うものの、自己PRに激しいダメ出しを受けてばかりでした。
面接も全然うまくいかず、本当に辛くて精神的に潰れそうでした。
 
私は最終的に徳島の地方銀行に内定をもらい就活を終えますが、本当にこれは運が良かったからとしか言いようがありません。
 
また、内定をもらった決め手はオール優の成績証明書でしょう。
何十個もある単位の中で、優がほとんどを占めていました。良は2つだけでした。
人事の方は、「こんなに優秀な成績の人は本当に初めて見た」とおっしゃっていました。
 
結局、私の人格ではなく、私の成績だけで進路も決まったのです。
 
 

プレッシャーに押しつぶされた新卒時代

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銀行では入社1ヶ月ほどの間は研修所に缶ヅメできびしい研修を受けます。
 
そのあと各支店に配属になるのですが、私の履歴書と大学時代の成績表が支店に送られていたようで、初めて配属先に出勤したときはたくさんの上司・先輩たちから「こんなに優秀な子が来てくれてほんとうに嬉しい。期待しているよ!」と言われました。
 
その言葉が私にはプレッシャーでした。
 
支店に配属された新人は、まずは基本的な事務作業を徹底的に叩き込まれます。
最初は、銀行業務の基本の入出金から。
そんな初歩から、私はつまずいてばかりでした。
 
学生時代、つまずいたことはありませんでした。
初めて挫折を感じました。
 
同じ支店の同期がどんどん新しい仕事を任されるようになっていくのに、私は入出金さえミスしてしまう日々。
 
どうすればミスをなくせるのか、支店中の人たちに相談しまくりました。
 
仕事から帰ったら、その日のミスを洗い出して改善策をノートに書きました。
新しく教えてもらった仕事も完璧にマニュアル化しました。
 
けれどミスがなくならない。
 
そして入社3ヶ月で私は壊れます。
会社に、行けなくなったのです。
 
そこからの1年半ほどの記憶は、ほとんどありません。
ただただ毎日泣いて暮らしました。
つらすぎるので、今日は書くのは控えます。
 
 

他者から見た自分と、自己意識が乖離しすぎていた

私が学生時代に勉強を頑張っていたのは、自分は決して頭が良いわけではないとわかっていたからです。
 
一生懸命にやらないと学年1位を取れないから。
一生懸命にやらないと授業についていけないから。
ひたすら、焦燥感により走り続けていました。
 
けれどその努力を他人に見せることをあまりしなかったせいか、周りの人たちからはただの優等生キャラとしてしか見られていなかったのです。
それは同級生にかぎらず、先生たちもです。
 
長い学生時代に確立した「優等生」になる方法は、会社では通用しませんでした。
ただ闇雲に努力するだけでは、「仕事ができる人」にはなれないのです。
 
 
また、学生時代に大きな挫折をしなかったため、小さな挫折で心がポッキリ折れてしまったことも、うつ病になった大きな原因だと思います。
 
私が会社に行けなくなり、何度か両親が支店長と面談をしたのですが、支店長は「少しミスはあるけれど、特に多すぎるわけじゃなくて普通の範囲だからそこまで気にしなくても良い」と言ってくれていたそうです。
 
けれど私は小さなミスが怖くてたまらなくなって、仕事ができなくなってしまった。
今でも、ちょっとしたことが気になって怖くなって、涙がでることがしょっちゅうあります。
 
 

 自分から見た自分と、他人から見た自分のイメージ

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うつ病や様々なメンタルの問題を語る際に出てくる、「自己肯定感」という言葉。
 
文字通り、自分を肯定しているという意味なのですが、この自己肯定感が高い人はメンタルの問題を抱えにくいと言われています。
また、メンタルの問題を抱えている人も、自己肯定感を高めることで病気が快方に向かう可能性も高いです。
 
これは私の考えですが、自分が見た自分と、他人から見た自分のイメージが近いと、自己肯定感が高まると思うのです。
 
私は自分のことを、自信がなくてダメな人間だと思っています。
しかし周りの人は私のことを、優等生であると思っていました。
 
今はこうしてうつ病になったので、きっとそのイメージも崩れて、きっとダメ人間だと思われていることでしょう。
 
そのおかげで、私はようやくダメな自分をさらけ出して生きることができるようになりました。
 
自分のイメージと他人が見た私のイメージが、重なったのです。
 
 
ブログを通じて出会った皆さんに対しても、そうなんです。
 
私はうつ病で働くことができない人間だと皆さんが認識してくれているからこそ、私も辛いときに辛いと言えるのです。
 
 
本当は、他者の目線など気にせずに自分自身をさらけ出して、受け入れて生きることができるのが一番幸せで、精神衛生上良いことなのでしょう。
しかしまだ私はそんな段階まで行っていません。
 
だから、ダメな自分をさらけ出して、周りの人たちから「こぐまはダメ人間だ」と思ってもらったほうが付き合いやすいのです。
 
 
すごくネガティブに受け取れる文章を書いてしまいましたが、これを書いている私のいまの気持ちは明るいです。
 
 
私はダメ人間です。
けれど、そんなダメ人間な私のことも受け入れてほしいと、強く願っています。