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皇居で「講書始」
1月12日 12時04分

皇居で「講書始」
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天皇皇后両陛下が、年の初めにさまざまな分野の研究者から講義を受けられる「講書始」が12日に皇居で行われました。
「講書始」は午前10時半すぎから皇居宮殿の「松の間」で行われ、両陛下は皇族方や学術関係者などとともに3人の研究者から講義を受けられました。
はじめに、名古屋大学の佐藤彰一名誉教授が、中世ヨーロッパの修道院で修行の一環として書物を書き写す活動が盛んになり、その時生まれた多くの写本が、古代ギリシャやローマの哲学や文学を現代に残す役割を果たしたと解説しました。
続いて、大阪大学の猪木武徳名誉教授が、科学技術はすぐには経済的な生産性には結びつかず、技術を生かす人間の技能を育成し良質な労働力を長期的な視野で育てていくことが不可欠だと論じました。
最後に、自然科学研究機構の佐藤勝彦機構長は、アインシュタインの相対性理論と素粒子の理論の発展によって、宇宙全体を科学的に研究できるようになり、今では138億年前に誕生したと考えられる宇宙の始まりのころの様子まで観測できるようになったなどと述べました。
講義は1時間近くにわたって行われ、両陛下は熱心に耳を傾けられていました。

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