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餓死者相次いだシリアの町 住民退避への協力を
1月12日 14時08分

餓死者相次いだシリアの町 住民退避への協力を
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内戦が続くシリアで、政府軍によって半年にわたり包囲され餓死する人が相次いでいた町について、国連は、栄養失調などで命の危険にさらされた400人が取り残されているとして、シリア側に対し住民の退避に協力するよう強く求めました。
シリアの首都ダマスカス近郊のマダヤは、去年7月に政府軍などによって包囲され、10月以降は全く食料が届かない状態に陥り、NGOによりますと、これまでに子どもを含む23人が飢えのため死亡しました。
こうした状況に国際的な批判が高まるなか、シリア政府は人道物資の搬入に同意し、11日、国連や赤十字国際委員会の支援物資がトラックで運び込まれました。
これを受けて、国連で人道問題を統括するオブライアン事務次長は11日、安全保障理事会に現地の状況を報告したあと、記者会見を行い、「マダヤの病院には、栄養失調などで命の危険にさらされた400人が取り残されており、一刻も早く退避させる必要がある」と述べ、シリア側に住民の退避に協力するよう強く求めました。
これに対して、シリアのジャファリ国連大使は、「マダヤには再三にわたり物資を補給してきたが、反政府勢力に妨害されたり物資を略奪されたりしてきた」として、住民に物資が届かなかった責任は反政府勢力側にあると主張し、住民の退避については言及を避けました。

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