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警察の大規模災害訓練施設が完成
1月12日 17時41分

地震や大雨など自然災害への対応を強化するための警察の大規模な災害訓練施設が全国で初めて大阪に完成し、12日に開所式が行われました。
この施設は、東日本大震災をきっかけに災害への対応力を強化しようと、警察庁がおよそ2億円をかけて大阪・堺市の近畿管区警察学校の敷地内に建設しました。
12日に行われた開所式で、警察庁の金高長官は「施設を有効に活用し、部隊のレベルアップを図ることで、より多くの命を救うことにつながる」とあいさつしたあと、訓練の様子を視察しました。
施設には地震や大雨など自然災害を想定した実践的な訓練を行うことができる12の設備があり、機材を組み合わせることで訓練の難易度を変えることができます。
このうち、地震で倒壊した建物を想定したゾーンでは、隊員たちが声を掛け合いながら狭いスペースに入り、閉じ込められた人を救助する様子を披露していました。
また、水害を想定したゾーンでは、浸水した住宅にボートで近づいて取り残された人を救助する訓練が行われました。
警察庁によりますと、災害現場での警察の救助活動などの訓練は、これまでは解体工事中のビルや川を使って行うこともありましたが、安全管理が難しいうえ、場所の制約もあって、訓練の内容が限られていたということです。自然災害を想定した専用の警察の訓練施設は全国で初めてだということで、警察庁は、ことし4月から運用を始めることにしています。

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