日本工作機械工業会(東京・港)は16日、11月の工作機械受注額(確報値)は前年同月比17.7%減の1143億9200万円だったと発表した。前年同月比マイナスは4カ月連続。中国でスマートフォン(スマホ)関連の需要が伸びたが、アジア全体の受注減が響き、総額を押し下げた。
輸出は23.4%減の689億2800万円。中国やタイなどのアジアで自動車や一般機械向けの受注が減少した。北米は、米国の自動車向けでスポット受注があったが、一般機械や航空機向けが振るわなかった。一方で、中国でスマホを生産するEMS(電子機器の受託製造サービス)企業向けが増え、中国の電気・精密向けは7割増加した。
国内は7.3%減の454億6400万円で、3カ月連続で前年同月を下回った。
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