2006年に北朝鮮が最初の核実験を行って以来、国連は北朝鮮制裁決議を5回採択した。米国や日本など国際社会は北朝鮮に対して経済制裁を行っているが、中国は形だけ制裁に加わっているように見せ掛けるだけで、このパターンは今回も繰り返されるだろう。その間、北朝鮮は着実に核実験を繰り返し、そう遠くない将来には本当に核武装をしてしまうはずだ。このままでは北朝鮮の核の脅威は、大韓民国と大韓民国国民にとって完全に手に負えなくなるに違いない。
今やわれわれは国際協調による外交面での解決策には限界があるという厳しい現実を受け入れざるを得ない。米国や中国、日本にばかり依存しているようでは、いつまでたっても解決策を見いだせないことがはっきりした以上、われわれは独自の自衛策を持たざるを得ない。国際社会の動きを見守りながら、その一方でわれわれが取れる軍事的な対応策も同時に模索しなければならない。北朝鮮が核実験を繰り返し、それによって確実に核武装に向けて突き進んでいるのであれば、われわれもこれ以上手をこまねいているわけにはいかない。軍事面での対応に関しても、今回の拡声器放送のような、従来の消極的なものよりもはるかに積極的な手段を検討しなければならない。国民は韓国軍統帥権者である大統領の談話を通じてその決意の言葉を聞きたいはずだ。