地下アイドルのTOってどれ位大変なの?仕事をまとめてみた。


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地下アイドルのトップヲタクみなさん、こんにちは。
TOという言葉はご存知でしょうか?
アイドルヲタクなら一度は、TOという言葉を聞いた事があるかと思いますが、TO(トップヲタ)という意味です。

意味はこちら。

「トップオタ」 とは、ある ジャンル や カテゴリ において、他の追随を許さないぶっちぎりの おたく、第一人者を指して使う言葉です。 略して 「TO」(ティーオー)と呼ぶ場合もあります。

外部から見た時の揶揄や侮蔑の意味や、仲間内の軽口に使われる意味もありますが、通常は「呆れながらもその実力は認めざるを得ない」「まさに特定ジャンルにおける、揺るぎないオタクのトップだ」といった、畏怖の対象を指す言葉として使われます。
引用:

だいたい意味としてはこんな感じです。(もっと詳しくは知りたい方は、引用したサイトをご覧くださいませ。)

現場で端から見てもTOの仕事は、現場にとって重要な役割だと伝わってきます。ライブの盛り上げ、飲み会の企画、ヲタクとの業務連絡など活動の幅は多岐に渡り、実際に僕も各界隈のTOにはお世話になりました。飲み会に参加させてもらったり、遠征の交通に関してアドバイスもらったりと、何度もお世話になった事があります。(本当TOには頭が上がらない。)

しかし実際TOがどんな仕事を行っているのかは、あまり皆さん知らないかと思います。(TO自身もわざわざ言わないですからね。)

自分も散々お世話になってきたTOへの感謝の意を込めて、TOがどれくらい現場の為に働いているのかを、ドルヲタ歴1年半の僕が知る限りの知識でまとめていきたいと思います。(「他にも仕事はあるよ!」と知っているヲタク、現役TO、過去にTOだった方は下記コメント欄で教えて頂けたら幸いです。)

TO(トップオタ)の仕事内容

ライブのコールやMIXを作る

アイドルのライブを盛り上げるのに、コールやMIXは欠かせません。

コールとは

名前を叫んだりすることだが、いわゆるライブなどでの、掛け声やクラップなどの「統制行為」の総称として使用される。あくまで「任意」であり、気に入らないものは参加しなくて良いし、自分の好きなものを入れればよい。
ライブ・イベント用語辞典・CLUB dx station

MIXとは

曲の間奏中に、タイガー、ファイヤー‥などと叫ぶフレーズの事です。各アイドルの現場でオリジナルのMIXも有りますが、基本的には「英語MIX」「日本語MIX」「アイヌ語MIX」が使われますので、この3つを覚えておけば殆どの現場で対応できます。
ドルヲタ歴半年になって分かった!学んでおくべきMIXの基礎。

スタンダードにコールを作ると『オーイング』『フッフッーフワフワ』『間奏中にMIX』で構成されるでしょう。バラード系の曲なら構わないですが、例えばFES☆TIVEの様なお祭りソングでは、普通のコールでは物足りない。
その為、歌詞に合わせたオリジナルのコールや、一体感が生まれる振りを考案する必要が出てきます。

コール例

魔法のジュース『妄想キャリブレーション』
アラビア語MIX(スィフリーアスィール! ナミル! ナール! スィナーイー! ナスィージュ! ガタサ! ハッザ! ハイトゥンシナーイー!)
歌詞の「ミックスして」の後に、英語MIXの発動
タカトコタン『バンドじゃないもん!』
スーパーアマテラスタイム
正座もしくは姿勢を低くしてヘドバン

ライブの楽しみ方は人それぞれで強制させることは出来ません。ただぼーっと立っても見ててもいいし、周囲に迷惑をかけなければ、好きに騒いでも一向に構わないです。しかしライブをより楽しむ為には基本となる雛形が必要となってきます。雛形とは『面白い』『オリジナル性』、新規も沸ける『マネしやすい』という3つの要素です。そんなセンス溢れるコールやMIXを作るスキルがTOには求められます。新曲が出るたびに、TOは毎回頭を悩ませている事でしょう。

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オフ会(飲み会)の開催

ツアーが始まる前やワンマンライブ後など、オフ会(飲み会)を開きます。いつも現場にいる仲間との交流や、最近現場に来始め方が馴染めるためにオフ会は必要となります。他のスタッフへの指示出しや、挨拶回りなどTOは常に動き回り、オフ会中も休めずなかなか忙しい。

相談に乗る

中間管理職としてもTOは働きます。仲間のヲタクからの相談。時にはメンバーからも相談や進言を求められる事も。内容は様々、他種に渡ります。

  • メンバー『あの箇所のコールはメンバーが歌う箇所だから控えてほしい』
  • ヲタク『ワンマンで生誕を兼ねて◯◯推しがリウム焚く企画立ててるらしいんですけど、誕生日まで期間あるし、次のリリイベまでズラした方がいいんじゃないかという声も上がってます。一度◯◯推しと話し合って方向性決めてもらっていいですか?』

判断一つでアイドルグループの評判にもつながるので、決定事項はTOに判断が委ねられる事が多いです。

現場の治安を守る

「◯◯界隈が後ろで酔っ払って暴れてる」「ヲタクが浮き輪持ち込んで水撒いてる」などアイドル現場では時に騒動が起こります。その場で見つけられたら注意出来ますが、騒ぎが起こるのはだいたい500~1,000人規模の会場のため、なかなかその場で注意するのは難しいです。その為、ツイッターで仲間たちと対外的に騒動が起きた際に一言意見を述べる必要があります。なぜなら自分たちの島で暴れられたにも関わらず、TOも普段現場にいるヲタクも誰も何も言わなければ「この現場では暴れても何も言われない。」と騒ぎを起こした連中の恰好の的となるからです。その為自分たちの島を守るために、TOからビシッと一言(ツイート)が求められます。

アンコール

ワンマンライブでは、ライブ終了後のアンコールはほぼ定例(時には2回やるダブルアンコール)。みんなの気持ちを一つにして「アンコール!」の大合唱を起こす事が、ライブを成功させる為にも重要となってきます。TOは声を絞り出し、メンバーへの愛を簡潔に語り、会場を1つにするカリスマ性溢れるメッセージが求められます。

仲間との協力

もちろん、上記内容をTO一人でやる必要は有りません。TOの支えとなる幹部がTO代わりに働くことも。その際にTOは任せきりにせずに、業務報告を求めたり相談にのります。『報、連、相』ってやつですね。

さいごに

『地下アイドルのTOってどれ位大変なの?役割をまとめてみた。』はいかがでしたでしょうか?
自分の知識で上げてみただけでも、TOの大変さが痛感できました。しかもTO業務にプライベート(家族、親戚、学生時代の友達との付き合い)、ライブ代と遠征費を稼ぐ為に仕事をしていると思うと、自分には到底出来ないとTOに畏怖を抱きます。恐れ多い。

先ほど述べたとおり、TOは中間管理職と言っても過言ではありません。これだけ働いていてもネット上で叩かれたり、行動に対して時には不満の声が出る事も多いです。しかし人間なのだからTOにも時には間違えもあるし、個人的にはもっとTOに対してもっと評価されるべきと尊敬の声が上がってもいいのでは?と思っております。板挟みとなる中間管理職の存在は、日本の会社にとってもアイドル現場にとっても重要な存在である事を、この記事の末尾として、終わりとさせていただきたい。

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