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志賀高原のホテル財布盗難 防犯カメラ「死角ない」

 下高井郡山ノ内町志賀高原の「ホテルサニー志賀」で、スキー合宿をしていた川崎市の私立高校の女子生徒約170人の財布や現金計約80万円などが盗まれた事件で、ホテルの顧問弁護士は11日、取材に対し、エントランスホールにある録画機能付き防犯カメラ2台は昨年12月初旬に設置し、フロント周辺に死角はなかったと説明した。ホテル側は貴重品を段ボール5箱に入れてフロント内の足元に保管していたが、カメラには不審な人物などは写っていないとみられるとしている。

 事件は7日夜から8日朝にかけて発生。弁護士によると、ホテルの社長が8日午前7時すぎ、段ボール内に貴重品がないことに気付いた。カメラ2台はともにフロント付近で人の動きを感知して撮影する仕組み。同日午前1時半ごろに教師とみられる男性が、同5時すぎにホテルの板前が通るのが録画されていた。カメラは正常に作動していたという。

 中野署は建造物侵入と盗みの疑いで防犯カメラの映像を解析し、ホテル関係者から事情を聴いている。このホテルでは昨年8月、都内の大手学習塾の夏期合宿中、塾側が保管していた参加中学生約340人の財布やスマートフォンなどが盗まれており、同署は関連を含めて調べている。

(1月12日)

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