県庁前なのに採算合わず?集客施設2業者辞退
民間企業を活用し、青森県庁に隣接する「青い森公園」にコンビニエンスストアなど集客力のある施設を開設する県の事業で、県が事業者の再公募を始めた。参加を表明していた民間事業者が採算に合わないことを理由に辞退したためだ。県は募集区域の位置を変えるなどの対策を講じ、事業者の選定を目指す。
県都市計画課によると、昨年10月の公募には2業者が参加表明書を届け出たが、応募書類の提出前に参加を取りやめた。同課によると、2業者は(1)募集区域は北側しか道路に面していない(2)区域内にある時計台の撤去にコストがかかる−などを辞退理由に挙げた。
このため同課は、募集区域を従来より県庁東棟に近づけて西側も道路に面するようにし、時計台を区域から外すなど条件を変更した。
同課の小山内文敏総括主幹は「辞退理由に基づきあらためて条件を検討した。施設ができれば利便性の向上につながる。事業者にはぜひ手を挙げてほしい」と話した。
応募期限は25日。3月までに事業者を決め、4月に着工する計画。7月末のオープン予定は変更しない。
事業は、民間企業の進出で公園の魅力を高め、青森市中心部ににぎわいを創出するのが狙い。県内では民間企業による公園づくりは前例がなく、県はコンビニを設置している横浜市の山下公園などを参考にしている。
2016年01月12日火曜日