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【巨人】長野全開モード!“チョー特急”下半身強化で自己最多打点狙う

2016年1月12日6時0分  スポーツ報知
  • グアムの青空の下、徹底的な走り込みで下半身を強化する長野
  • 昨年のグアム自主トレで球場周辺をウォーキングする長野

 【米グアム11日=ペン・中村大悟、カメラ・酒井悠一】巨人の長野久義外野手(31)が早くも全開モードに突入した。右膝&右肘のダブル手術明けだった昨年は同地で歩くことしかできなかったが、今年は初日からインターバル走、この日は素早いダッシュの切り返しと“チョー特急”のスピードを披露。ハードな走り込みで下半身を強化し、打点のキャリアハイを目指す。

 最後までトップスピードだった。長野は鬼の形相で力強く芝生を蹴った。「やっぱり、去年走れなかったのでとにかく自主トレからポール間走とか長い距離を走ったり、短い距離を走って体のキレを出していきたいです」。目印となる円すい形コーンの間をジグザグに走る、自主トレ初のダッシュの切り返し。“チョー特急”の速さで駆け抜けた。

 ベテランの域に達した30代の選手はスローペース調整を行うことが多いが、昨年12月に31歳となった長野は別だった。右膝の手術明けだった昨年は、リハビリ期間で早歩きするのがやっとだったが、2年前の14年でも初日に短距離ダッシュだけ。今年は初日から全開で、約80メートルのインターバル走など、近年では最もハードなメニューをこなした。

 2日目からも外野ポール間走など走り込みのメニューはすべて、27歳の坂本とほぼ同じ量をこなしている。「まずは下半身からしっかりと作っていきたいです」。土台となる足腰を必死に鍛えているのは、昨年の忘れられない悔しさがあるからだ。

 開幕前の手術の影響については「ないです」と一切、言い訳しない。それでもオフに走り込みができなかった昨季は130試合に出場し、自己ワーストの得点圏打率2割4分5厘、ワーストタイとなる52打点に終わった。「やっぱり、いいところで打てないと。走ることは打つことにもつながると思うので。得点圏打率をしっかり上げて、その結果、打点がついてくればいいと思います」。自己最多打点は11年の69だが「少ないね」とバッサリ。“ランニング漬け”の鍛錬を重ね、キャリアハイをたたき出す決意だ。

 この日はダッシュを終えるとキャッチボール、ノック、ティー打撃で汗を流した。今季からは選手会長に就任し、高橋監督からは野手のキーマンとして名前を挙げられている。当地での自主トレは、今年からは阿部から離れ、坂本とともに岡本、和田など若手メンバーをけん引。「僕たちでしっかりとやっていかなくてはいけないです」。走って走って走りまくる。高い目標と、その一歩一歩にはリーダーの自覚が込められていた。

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