【巨人】34歳亀井「由伸流」継承 初フル出場へ無敵ボディー作る
2016年1月12日6時0分 スポーツ報知
巨人の亀井善行外野手(33)が11日、沖縄・那覇市内で自主トレを公開し、「由伸流」で無敵ボディーを作る決意を示した。沖縄での自主トレは「由伸組」だった10年以来、6年ぶり。走りまくって下半身を強化し、故障しない体を作る。
走って、走って屈強な肉体を作る。亀井は、トレーニングテーマを下半身強化に設定した。「土台作りが大事。走ることの大切さを実感している。20代の時は気づかなかった。初心に帰ってというか、やれることをしっかりやりたい」。大雨のためメニューが制限されたが、10日間の滞在中、徹底的に走る決意を口にした。
昨年は下半身の張りと右足首じん帯損傷で2度、離脱。近年は毎年のように故障に泣いている。34歳となる今年、目標とする初の全試合出場に向け一念発起。例年の宮崎から自主トレを沖縄に変えた。「暖かいところでやりたかった。寒いところより体が動く」と走り込むために決断した。
沖縄での自主トレは6年ぶり。当時は恩納村で「由伸組」として汗を流した。由伸監督は、昨年も沖縄自主トレで中井ら後輩に負けない過酷なランニングで下半身を強化。現役最終年の昨季、野手に故障者が続出する中、けがなく1軍でプレーし続けた。「調子が落ちた時、下半身の粘りがあれば上体に頼らない打撃ができる」と亀井。由伸監督の魂を受け継ぎ、猛練習を課す覚悟を決めた。
この日、室内で行った打撃練習では、藤村、橋本到に熱心に助言する一幕もあった。新外国人ギャレットも加入し外野は激戦だが、「目標は試合数くらい。(個人の)成績の数字は口にしたくない。全員の力で優勝したい。何でもやりますよという感じ」。1年間完走するため、原点の沖縄で故障に強い無敵ボディーを作る。(片岡 優帆)