1日2400杯売り上げた伝説のラーメン店「香月」が2年2か月ぶりに復活
2016年1月12日6時0分 スポーツ報知
1日2400杯を売り上げた伝説のラーメン店「香月(かづき)」が2年2か月ぶりに復活することが11日、分かった。東京・六本木で21日午前11時からオープンする。香月は煮込んだ豚の背脂をスープに入れて浮かべ、こくを出した「背脂チャッチャ系」の元祖。当時と変わらないメニューを取りそろえ、創業者の穴見勝喜さん(78)も店内で腕を振るうという。
穴見さんは佐賀県富士見町出身。山口県内の会社を辞め、都内でタクシー運転手をしていたころ、乗客に連れていかれた屋台の味に感激し「ラーメン店をやろう」と決断した。1975年、38歳でトラック屋台を引き、都内をまわった。初日は25杯程度しか売れなかったが、半年後には常連客をつかみ、屋台で1日250杯を超えるまでに成長。ホープ軒(東京渋谷区千駄ケ谷)でも3年半修業して研究を重ね、1977年に東京都渋谷区で、84年に恵比寿で店舗を構えた。
当時はあっさりとした「中華そば」が全盛だったが、味わい深さが評判となり芸能人らも多数来店するなど話題に。80年代からバブル時代にかけてが人気のピークだった。2013年9月に閉店したが、周囲の勧めもあり、再チャレンジすることを決めた。今回の味付けは、しょうゆと塩で、今後はみそも展開する。穴見さんは「また、おいしいラーメンを皆さんに提供したい」と意気込んでいるという。新店舗の場所は、東京都港区六本木3の10の11「青木ビル」1階。