乾燥シーズン到来。顔や身体が乾燥して痒い。頭皮の乾燥から頭にフケが…
そんな経験誰しもが一度は悩まされたことがあるのではないでしょうか?
今回は、自宅で簡単に出来る乾燥肌のセルフケアについてご紹介します。今年こそは、この記事を読んで乾燥シーズンを乗り越えましょう!
Contents
1.乾燥肌の4つの種類
乾燥肌には大きく分けてアトピー性皮膚炎、脂性乾燥肌、老人性乾燥肌、一般的な乾燥肌の4つのタイプに分けることが出来ます。そのなかで一般的に皆さんがいわれている乾燥肌とは、肌表面の水分が不足し日頃からカサつきやすい肌のことを言います。
その直接的な原因は、加齢、睡眠不足、ストレスにより、皮脂分泌量の低下や、洗顔等で肌に備わっている保湿機能(天然保湿因子)や角質細胞間脂質などの減少が挙げられます。これらの理由で一定の水分量を保てなくなり、肌の水分が30%以下になってしまった結果、肌が乾燥し、潤いがなくなってしまいます。
乾燥肌チェック
対策方法を見る前にまずは、自分がどの乾燥肌のタイプに当てはまるのかを知ることが大切です。タイプにより、対策も変わってくるため、事前に見ておきましょう。
出典:http://otonanikibi-sayonara.com/
2.乾燥肌のタイプ別原因と対策
2-1.一般的な乾燥肌
一般的な乾燥肌の原因
乾燥肌とは、肌がカサカサしたり、洗顔後のつっぱりや、白い粉がふいたりするのが一般的な症状です。専門的な用語では「ドライスキン」と言われる方もいますが、意味は同じで、肌のバリア機能が低下して、皮膚の角質の水分量が不足している状態の肌です。
その直接的な原因は、スキンケアだけでなく、睡眠不足やストレスなどの生活習慣や、食生活により、肌の皮脂分泌量の低下や、肌が本来持っている保湿機能の天然保湿因子(NMF)の低下、セラミドなどの角質細胞間脂質などの減少が挙げられます。
これらの理由で一定の水分量を保てなくなり、健康な肌に比べて、水分が約30%以下になってしまった状態が、一般的に『乾燥肌』といいます。
一般的な乾燥肌の対策
冬場は夏場に比べは汗をかく機会が減り、皮脂を分泌するサイクル低下するため、乾燥肌になりやすい季節です。そのうえ、暖房による部屋の乾燥は、洗濯ものが乾きやすいのと同じように身体の水分を奪い肌を乾燥させてしまうので、上手に使うことが大切です。
● エアコン、ストーブ、電気こたつ、電気毛布、ホットカーペットの使用は最低限にとどめる。
● 急激に温めないようにし、温度は控えめに設定する。
● 加湿器や濡れタオルを室内に干して、部屋の湿度を適度に保つ。
2-2.アトピー性皮膚炎疾患による乾燥肌
アトピー性皮膚炎疾患による乾燥肌の原因
アトピー性皮膚炎による乾燥肌の原因は、もともとの『体質』としてもっている原因と、『アレルゲン』や『肌の外部からの刺激』による『外部要因』の原因があります。
アトピー性皮膚炎はまだ解明されていない部分も多い疾患ですが、『アレルゲン』などのアレルギー反応による要因が関連しているケースが多いようです。アトピーになるとその症状として皮膚の乾燥が見られます。
アトピー性皮膚炎の特徴的な症状として、皮膚の炎症や、強い痒みがでるため、皮膚を掻いて傷つけてしまうことで、更に肌がダメージを受けて、皮膚の保湿能力を下げて乾燥してしまうという悪循環に陥るケースが見られます。
アトピー性皮膚炎疾患による乾燥肌の対策
基本的に、アトピー性皮膚炎はセルフケアで治療することはできない為、皮膚科や専門医師による治療を行わなければなりません。
医学的にもまだ、未解明の部分が多く、関係する要因には個人差が大きく、残念ながら「これをしておけば、アトピーにならない」という明確な対策もできないのも事実です。
ただし、アトピー性皮膚炎の治療と向き合い、医師の指示を受けながら、自分の症状を悪化させる成分や食べ物、環境を理解していくことで、徐々に症状を軽減していくことは可能です。
それらを理解した上で、適切なスキンケア(清潔と保湿)を続けていくことで、は肌のバリア機能の低下を防ぐことは可能です。
アトピー性皮膚炎は、通院による治療後、皮膚の調子がよくなったとしても、症状が繰り返すことも特徴です。自身の症状に悪いことを把握して、常に予防を意識した生活習慣を続けることが大切です。
2-3.脂性乾燥肌
脂性乾燥肌の原因
一般的にいわれている混合肌の一種です。乾燥している部分と脂っぽいオイリー肌(脂性肌)の部分が混在している肌状態のことです。
Tゾーンは脂っぽいがUゾーンは常に乾燥しているなど、顔の中に、脂性肌と乾燥肌が混在しているために、ケアするのが難しく、基本的に乾燥している部分と、ベタつく部分に分けてケアをする必要があります。
肌の悩みは、乾燥肌の人が増加傾向にあるのですが、実は乾燥肌と同じくらいに増加しているのが脂性乾燥肌です。
原因として、生活する環境や、ストレスによりホルモンバランスが乱れ、身体の代謝や循環機能が正常に働くなくなります。そうなると肌の水分量や油分量のバランスを崩れ、肌にベタつく部分とかさつく部分が混在するようになってしまうのです。
脂性乾燥肌の対策
脂性乾燥肌は、正しいスキンケアや睡眠やストレスなどの生活環境を見直すだけで、改善が見込める対策しやすい肌質です。とはいえ、逆に、間違ったスキンケアをしていたり、お菓子や脂っこい食事に偏ったり、生活習慣や食生活に気を遣わないと、症状が悪化しやすい肌質でもあります。
脂性肌は何度も洗顔しがちですが、実はそれは逆効果です。洗顔で皮脂を落としすぎないことが大切で、洗顔後の保湿もしっかり行いましょう。
脂性肌は保湿は軽視しがちですが、脂性肌も乾燥肌と同じく、スキンケアの基本です。正しいスキンケアを心掛けて、生活習慣を見直していくことが、脂性乾燥肌を改善し、きれいな肌への近道となります。
2-4.老人性乾燥肌
老人性乾燥肌の原因
老人性乾燥肌の原因は『加齢』です。年齢を重ねると、皮膚の発汗や皮脂の分泌機能が低下し、シミやシワができやすやくなり肌も年齢とともに衰えてきます。また、歳を重ねていくと、肌水分を保つ役割をしている角質細胞間脂質が減少していくことから、年を重ねるごとに皮膚は乾燥しやすく外部ダメージを受けやすいことから『乾燥肌』になりやすいといえます。
老人性乾燥肌のなかにも、「老人性皮膚掻痒症」と「老人性乾皮症」の2種類に分類されます。
「老人性皮膚掻痒症」とは、加齢による皮膚の老化が原因でターンオーバーなどの皮膚機能が低下することで発症する皮膚疾患です。症状は分泌される皮脂が減少し、肌にハリがなくなり、汗もかきにくくなるという特徴があります。冬などの乾燥する季節やエアコンなどの空気乾燥の生活環境になると、肌がカサカサしてかゆみが強くる特徴もあります。
「老人性乾皮症」は、加齢により肌の水分保持能力が低下し、肌の水分不足が原因による皮膚疾患です。特に空気の乾燥する秋から冬にかけてその症状が現われることが多く、自覚症状として痒みを伴うことが特徴です。冬場の暖房などによる空気の乾燥や、洗顔やボディの洗いすぎで、更に肌の天然保湿成分(天然保湿因子)が失われ、更に悪化してしまいますので注意が必要です。
老人性乾燥肌の対策
「老人性乾燥肌」の予防に効果的なのは、長時間お湯のお風呂に入らないことがベストです。肌に備わっているセラミドや、細胞間脂質など保湿成分は、42℃以上のお湯になると一緒に流れやすくなります。特に、男性は熱いお湯のお風呂を好む傾向にありますが、熱いお湯は肌の水分を奪いやすいので、なるべくは体温よる少し暖かい程度の湯温でぬるいくらいを心掛けましょう。
また、体を洗うときは、ナイロンタオル等は使用せずに、ボディソープより余計な成分が入っていない固形せっけんを使用して、しっかりと泡立てて、綿のタオルでやさしく肌を洗いましょう。入浴後は顔はもちろん、全身をボディローションやボディークリームで保湿するようにしましょう。
3.根本的な部分から乾燥肌の予防する為に摂取すべき栄養素
乾燥肌を改善するために摂っておきたい栄養素は、大きく6種に分類されます。
・セラミド
・ビタミン類
・βカロテン
・脂質
・たんぱく質
・発汗作用のあるもの
をとるようにしましょう。
4.まとめ
いかがでしたか。乾燥肌は、あなたの日頃の努力で改善が出来ます。
今年こそは、乾燥肌知らずの1年を過ごしましょう!