大晦日の夜にオデッサにやってきて、早速キエフで知り合ったウクライナ人のアレックスのいるホテルに向かった。バス停に着くなりアレックスに電話して「今から路線バス乗ってホテルまで行く」と言ったら彼とその友達のモリスに大笑いされた。
こんな物価の安い辺境の地まで来てタクシーに乗らず、律儀に路線バスのルートを調べて移動するさまが彼らの日本人に対するステレオタイプとあまりに一致し過ぎていて面白かったらしい。
無事到着するとホテルのフロントのお姉さんがシャンパンを振る舞ってくれてた。ニューイヤーを祝うものらしい。この人綺麗だなあと思ってたら21歳とまさかの年下。写真ピンボケしちゃってるね…
そんなわけで彼らの部屋に招かれてとりあえず飲む。このとき夜の10時。
黒い服でこっちに背中向けてるのがキエフで仲良くなったウクライナ人のアレックス。オデッサは彼の地元らしい。
こっちがアパレル会社を経営しているというドイツ人のモリス。イタリアで生地を仕入れて人件費の安いウクライナとモルドバで作るらしい。今は出張兼旅行でウクライナに来たんだって。
そんなわけで年越しのパーティーに備えて飲む。もちろんウォッカのアブソルート。後で調べて分かったけど、これスウェーデンのウォッカなんだね。
ウォッカで乾杯。
食べないと死にそうなので適当にパンを頬張る。
アレックスが「4ショット飲んだら行こう」と言うと、モリスが「4ショットは多すぎる、今夜は長いから今は少し控えるべきだ」なんてやりとりをしてたんだけど、最終的にウォッカとペプシを1:1で割ったものをガブガブ飲んでたからあの茶番は何だったんだろうかと思った。
オデッサで見つけたビール。なんと32円。これは驚異的。これを片手にナイトクラブまで向かう。
こんな感じでノリノリで向かってたんだけど、さすが外国人で計画性が無いものだから12時5分前くらいにバーに到着するも、入場規制がかけられていて中に入れず(笑)
セキュリティーチェックの人と言い合いしてる間に年が明けてしまった。
その後険悪なムードになりながら別のバーに向かうも途中で二人が口論になる。僕なんか「仕方ないか」って感じで黙って歩いてたんだけど、とにかく言いたいことは言わないと気がすまない彼らの性格は少し羨ましかった。最終的にはダチョウ倶楽部の喧嘩してからのキス芸みたいな流れで
「ふざけんなよお前!!でもオレはそんなお前が好きだぜ」
「全くお前ってやつは。今日はニューイヤーだ、最高の夜にしようぜ」
みたいなやりとりで仲直り(笑)こういうのって日本人にとってはなかなか難しいよね。
二軒目以降はすんなり入れてくれて問題なかった。
大きいクラブっぽいところからこじんまりとしたパブまで色々行った。
最後はこんな感じ。
意外と写真を撮ってなくて少し後悔してる。
同じ年くらいの若い人も多くて、黄色人種が僕だけだったせいでかなり絡まれた。
特に同年代の男が大量に群がってきて電話番号聞かれたり酒おごったりしてくれた。
どっから来たのってよく訊かれたんだけど、「どっから来たと思う?」って聞き返すとなかなか日本が出てこなくて驚いた。一番初めに言われるのが中国でその後に日本か韓国(僕の場合は地黒だからタイの場合もある)が来るはずなのに、アメリカとかドイツとかイスラエルとか絶対違うだろって国ばかり。日本人が本当に来ないところなのかな。
その後二日酔いで一日寝込んで、次の日オデッサを全く観光せずに立った。
オデッサは楽しかった。
そんな感じ。
おしまい