【カイロ=共同】イラクの首都バグダッドやその近郊で11日、ショッピングモールへの銃撃や自爆テロが相次ぎ、ロイター通信によると、少なくとも48人が死亡した。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。
イラクでは昨年末、イラク軍が中部の要衝ラマディをISから奪還したと宣言するなどISは苦戦を強いられており、報復攻撃の可能性が高い。
警察や医療関係者によると、バグダッド東部のイスラム教シーア派教徒が多いジャディーダ地区ではショッピングモールに武装した男らが押し入り銃を乱射、5人が死亡したほか、男らが続いて自爆したため、さらに6人が死亡した。
モールのそばでは自動車爆弾が爆発し、警察官2人を含む7人が犠牲となった。内務省報道官は「治安部隊がモールを押さえた」と話した。
また、バグダッド南郊外の商業街で、男が運転する自動車が爆発、少なくとも7人が死亡するなど各地でテロが相次いだ。
ISは犯行声明で「カリフ(ムハンマドの後継者)の国の4戦士がバグダッドのシーア派の集まる場所で自爆作戦を実施した」と主張した。ISはスンニ派を掲げ、シーア派を敵視している。
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