原油価格は20ドルに下落も、ドル上昇で-モルガン・スタンレー
2016/01/11 23:15 JST
(ブルームバーグ):モルガン・スタンレーは、急速なドル高で北海ブレント原油は1バレル=20ドルにも落ち込む恐れがあるとみている。
アダム・ロングソン氏ら同社アナリストは11日付の調査リポートで、原油はとりわけドルの影響を受けやすく、ドルが5%上昇すれば10-25%下落する可能性があると指摘。世界的な供給過剰が原油価格を60ドル割れまで押し下げたかもしれないが、35ドルまで下がったのは主にドル相場が原因だとの見方を示した。
ロングソン氏らは「ドルの上昇が続くことを考慮すると、単に為替の理由から20-25ドルの原油価格もあり得る」と予想し、「ドルのほか、需給とは関係のない要因が原油価格を引き続き動かしている」と語った。
ブレント原油は2015年まで3年連続の下落を記録。今年に入ってからも既に11%余り下落している。8日には33.55ドルと、終値として2004年6月以来の安値を付けた。
原題:Oil Seen Heading to $20 by Morgan Stanley on Dollar Strength (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Ben Sharples bsharples@bloomberg.net
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更新日時: 2016/01/11 23:15 JSTニュース一覧
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