娘の仕草。
ウチの娘もすくすくと育ち、あっという間に1年が過ぎた。
本当は昨年の12月27日が誕生日だったのだが、その日は運悪く娘が高熱を出してしまい、あまつさえ自分すらも道路で滑って転んで肘の骨にヒビが入る負傷をしてしまった。
本来ならば、その日は昼間に写真館の予約をしてあったので、キラキラのドレスを着せてかわいい写真を撮る予定だった。だが、子育てにアクシデントは付き物だ。やむを得ずキャンセルする旨を電話で伝えた。電話口でも言われたが、すぐ「お嬢様の回復をお祈りしています」というメールもきた。やるな、スタジオアリス。ちゃんと個別の回答をしてるのか。
その後、すぐに娘は回復したが、親戚の伯母さんが来られる日などの調整があったので、娘のお誕生日会は年明けにやることになった。最初の三連休の1月11日だ。だが、その直前の1月8日にまたもや娘は高熱を出した。お誕生日会の開催自体が危ぶまれていたが、次の日には娘は回復した。風邪をひきやすいが、治るのも早い。
そして、無事に先日お誕生日会は開催された。母と義母、そして伯母さんからお年玉とプレゼントを貰った。安心して下さい、お年玉は積んでおきますよ(マジ)。
実はこの日に備えて、娘には色々と芸を仕込んでおいた。とはいえ、まだ年端もいかぬ1歳児である。こちらの言っていることがどこまでわかっているかは不明である。だが、いつくかそれなりの反応を見せてくれるようになった。頑張って芸を披露し、3人のばあばが喜んでいる光景は実に微笑ましかった。
とはいえ、RPGの戦闘のコマンドのように、「あれやってー」と言えばすぐそれに対応した芸を披露してくれるわけではない。娘の気分の問題もあるだろうが、芸にはレア率があって、中には激レアやスーパーレア的なものもある。
今回は、そんなウチの娘のレアガチャ率を書き出してみようと思う。
発動率ほぼ100%:「パチパチ」
最初に覚えたのが、顔の前で両手を合わせて喜んでいる(ように見える)「パチパチ」である。
「娘ちゃーん、パチパチしてー♡」とかいうと、娘は嬉しそうにニコニコしながら顔の前で拍手っぽいリアクションを取る。時々手と手が合わずにスカるときもあるが、それはそれで見ていて楽しい。
たまに、頼んでもいないのにパチパチすることもある。寝ている時に突然発動することもあり、何が起きたかと思う時もあるのだが、多分楽しい夢でも見ているのだろう。
発動率80%:「パクパク」
口を真一文字に結んだ後、唇で音を鳴らすように「パクパク」すると、娘はそれを真似てパクパクする。
この芸のいいところは、口をパクパクさせる際に娘が自然に笑顔になるところだ。とてもかわいい。娘の視認性が上がったことで、コタツの反対側でたっちしていても、ニコニコ顔で口をパクパクさせながら、近づいてくる。じつにいい。
発動率70%:「ダァイダァイ」
娘は時々演説をする。それで心底驚いたのは、赤ちゃんって本当に「バブバブ」っていうんだなっていう事だ。イクラちゃんくらいしか言わないのかと思っていたら、娘が本当にバブーっていっているのを聞いて、長谷川町子すげーなと思ったものである(なんかちがう)。
そんな娘の演説の中で、最近比率が高まってきたのが「ダァイダァイ」だ。なぜかこの演説をするときは娘はかなりマジ顔になる。もう鼻にシワを寄せて自分たちに訴えかけてくる。時には机をバンバン叩きながら真剣な眼差しで語りかけてくる。なんだろう。お前ちゃんと働けよ!と言われてるんだろうか…
発動率50%:「はーい」
これは言葉そのままである。「娘ちゃんはーいして!」というと、厳かに手を上げてニコニコで答える。特に言葉はない。機嫌がいい時は両手を上げてくれる。たまに体がエビ反る時もあるが、それはなんか違うものが混じっているのかもしれない。時々エビ反り後になった後におむつ交換を迫られる時がある。その時、「あれは芸ではなかった」と知ることになる。
☆レア☆発動率30%:「アウアウ」
これは何かというと、口に手のひらを当てて「アウアウアウ〜」とやってくれる芸である。これはそんなにやってくれない。機嫌がいい時や、眠くない時(つまり、指を吸っていない時)でないとまずやってくれない。時には、やると見せかけてあくびをするという高度な偽装工作をかましてくることもある。父は娘に遊ばれている。
☆スーパーレア☆発動率10%「バイバーイ」
正直な所、早く覚えて欲しい芸の一つである。実家に行った時などに、母なんかに「バイバーイ」とやってくれれば、おそらく孫経済も高度成長期に入り、株価なんてストップ高になって逆サーキットブレーカーが発動すると思うのだが、娘はこれをあまりやってくれない。物凄く低確率でそれっぽい手の動きを見せることがあるが、なんか気のせいに感じることもある。早くニコニコ顔で手を振る娘の姿を見たい。
☆SSレア☆発動率0.0635%「マンマァ」
意外にも、赤ちゃんの定番ワードの「マンマァ」がもっともレアな芸であった。その確率たるやグラブルも真っ青のレア度である。グラブルってなにって? そ、そういうことはお家の人に聞きなさい…!
ちなみに、「マンマァ」は「ご飯」と「ママ」の二つの意味を含む同音異義語である。たいていの場合、ママの帰宅時、あるいはご飯が用意された時に自発的に発音する。
だが、いざ言わせようとすると難易度は高い。というか、まず言ってくれない。しかも、なんでもない時に突如として「マンマァ…」と言い放つ時もある。その「マンマァ」は何を意味してるのかは不明である。
とにかく、娘は自分の意思で話そうと思った時以外には「マンマァ」と言わない。日常生活時に聞く機会は多いのだが、言ってもらおうとすると途端にレア度が増す。それがウチの娘の「マンマァ」なのだ。
ここで、なんでお前はそんなに「マンマァ」にこだわっているのかと不思議に思う人もいるかも知れない。
年明けのエントリでも書いたが、今年の目標の一つに、娘には「パァパァ」と言ってもらうというものがある。
つまり…
「その為に超えなければならないハードルがマンマァだったんだよ!」
「な、なんだってー!?」
「人類は滅亡する!!!!」
おしまい。