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私はあなーばのブロマガさんのカードショップ店主が斬る! vol.5 転売批判を完全論破する!を見て思うところが多々あったので書かせていただきます。勿論批判や間違えもあると思いますがとりあいず最後まで見ていただければなと思います。勿論私はこの記事全体を丸々批判する気は毛頭ございません。あくまで、疑問点と思ったことですので。
内容
その1
・法的に問題点はあるのか検証する
上記については私まったく問題ないと考えています。色々調べてみたものの最終的な判断と
しては、商品の販売者が禁止していない限り法律には触れないということでした。ここはま
あ、そこまで疑問点も無く法律に関しても記事に記載されていたので特に長々と書くことは
ありません。(でも個人的には法律に縛られて無ければなにやってもいいのかよ。とか思いま
したけど)しいて言うならあの記事は勿論転売禁止といわれていないものに関しての事なんで
しょうけどね。
その2
・個人か企業かの違いに問題点はあるのか検証する
・「本当にほしい人」「本来の価格」の問題について検証する
これらには多々疑問点がありますので長々と書いてみましょう。
あの記事には「この世のすべての流通は、安く買って高く売る転売によって成り立っていま
す。スーパーからコンビニ、本屋から魚屋、外国から石油を仕入れている商社に至るまで、
すべての卸売業・小売業が転売をビジネスにしています。日本の産業では、小売・卸売業に
労働人口のおよそ16%が従事しています。これ産業別でトップです。」
と、ありました。しかしこれはどうなのでしょう。そもそも一般的な流通と転売は大きく違
うのではないのでしょうか。
これは流通というものの概念がどうなっているかというのが重要になってきます。なぜなら
流通というものがこのように書かれていたからです。
「生産段階から最終消費段階(消費財の場合)もしくは最終仕様段階(産業財の場合)にい
たる財貨またはサービスの流れそのもの」※コトバンクより引用
つまり最終消費者までが流通でありそこまでにいたる過程においては転売ではなく適正価格
においての労働対価であるとは考えられないでしょうか。ならばこれは物流であり転売では
ないのでしょうか。しかしここで「転バイヤーだって誰より早く並んだり人気のものを探っ
たりそれでも失敗する時だってある」という疑問が出るでしょうが、それは果たして本当の
労働対価なのでしょうか。少し分かりづらいかもしれませんので図で表してみました。
企業からの依頼→→生産者→→→→→→→→輸送→→→→→店舗
↓ ↓ ↓ ↓
アイディア料 生産料 輸送料等 店舗の維持費等
初期開発料等 土地や建物の維持費等
そしてこの店舗のときに最終価格が決まっています。勿論企業からの定価というのがあって
それは輸送のところまでの消費金額と利益によって決まっていますが、独禁法等のおかげで
適正価格が高すぎるということはなくなっています。そして契約した店舗の維持費やその店
の利益が合わさって定価+お店の利益で最終価格が決まっています。なら企業はどこまでを
流通と考えているかは火を見るより明らかで、店舗から個人への売買のところまでだと思わ
れます。これを証明するように保証書の多くが初めに購入した人に限った話である。という
ことがあげられます。(勿論例外もあるようですが)ならば適正価格においての労働対価は、
企業が設定している店舗からの取引までではないでしょうか。しかし、転売は店舗が設定し
た価格に対して商品を一部独占することで商品を市場から数を減らし、最終価格+プレミア
価格+自分で働いた(誰より早く並んだとかetc)謎の労働対価を上乗せして販売していま
す。
そしてここの謎の労働対価は本来消費者が払わなくてよいものであり、あの記事の中で書か
れていた転売批判する奴は、自分が安く買いたいだけという謎理論に発展します。
簡単にこれをあらわすと
A君「これ俺が買い占めたから。お前らほしかったの?じゃあちょっと高い価格で買えよ」
B君「なんでお前が買い占めたからって本来払わなくて言い価格まで付加されてるんだよ」
A君「は?当たり前だろ。お前らがのんびり寝てる間に俺はあさ3時から並んでたんだ。なら
その分高くするべきだよなぁ。」
B君「意味わかんねぇ。でももう商品無いからこれで買うしかないか。」
A君「まいどありぃ。」
B君「だから転バイヤーは嫌なんだよ。もっと安く買わせろ。」
A君「なんだかんだ言ってあいつは買うからな。なら今度はもっと他の事で儲けるてやる
ぜ。それにお前ら転売批判する奴は、自分が安く買いたいだけなんだろw。」
↑今ココ
つまり、勝手に意味の無い付加価値をつけてそれを安く買いたいだけだろ。ということの意
味が私にはちょっと分かりません。
その3
究極はこれ。
『定価より安く売る転売ヤーは許す、高く売る転売ヤーは死ね』
私はこれを見たときには?と思いました。まあ理由はひとつですよね。
定価より安く売る転売ヤーなんてそもそもいねぇだろうが。そもそもいないものを引き合い
に出しても説得力のせの字どころかsの文字すら無いんですよね。
そして挙句の果てには
「転売ヤーや店に文句があるなら、あなた自身が人気商品を転売ヤーより先に買い占めて、
その場で買った価格で配れば?もしくはあなた自身が出資して受注生産してもらい、安い価
格で流通させるとか。」もうこれは言ってることの意味が見えてきません。私がおかしいの
でしょうか。そもそも文句があるのは転バイヤーであり店には殆どの過失は無いですよね。
しいて言うならこのようなことが出ないような文句をつけるべきでしたが。
そして「気商品を転売ヤーより先に買い占めて、その場で買った価格で配れば?」というも
うそもそも商売でも転売なんでもない謎の行動を薦めています。生産受注うんぬんかんぬん
はもう論外。
ココで私が言いたいのは
Q「なんで俺がそんなリスク取ったり損をするような馬鹿げたことやらなきゃいけないん
だ?」と真顔で返ってきます。あなたはそれを他人にやれと言っているんですが?
Aそもそもやるなっつってんだよ。
その4
・転売の利益と難易度について検証する
そもそもそのリスクというのはテンバイヤーが勝手に負って、その配当をほしかった消費者
に対して求めるという、命名「一人ギャンブル(ただし配当はアカの他人もち)」というかな
り謎の行動をリスクがあるからという理由で自己正当化しています。しかもそのリスクの失
敗においてバイヤーから排出される金は全て企業にいき、巻き込まれた側はただただ負債を
負わされるか、なにも無いかの二択でありまったく持ってメリットがありません。これはあ
まりにも不公平であり納得いかない要因のひとつではありますが、この理論は私が完全に分
からないかといわれるとそうでもないかもしれません。まあ、私が理解できるのは早く動い
たもの勝ちということだけですけど。
その5
・ビジネス側の視点を検証する
ここで比較として出されている、あなーばさんの「カードショップあなーば」を一通り見て
きたところ私の感想としては、そもそも中古取り扱いの店と初めに市場に出たものに企業の
意図しないプレミア価格をつけるということを比べることがまず間違い。ということです。
それに
「目玉商品だけを買われてしまった、これは価格設定や売り方の技術が不足していただけな
ので、反省して次に活かす、経営側にとってはそれだけのことです。」
というのは企業側がやることであって結局我々にはどうしようもない。こと、とこれの対策
はインターネット上の取引においては対処しずらい。ということがあげられます。この記事
は経済学ではないので手短に話しますが、目玉商品というのは他のものを抱き合わせで買わ
せるためのいわば撒き餌なので、目玉商品以外の他の商品をどれだけ大々的にかつ「まあこ
の程度なら買ってもいいかな。」と思わせるかが重要なのですが、セール品を大人買いする
人を除いては相手に見せる(強制)ということが、情報の取捨選択ができるインターネットに
おいては難しいからです。っと、まあこの話はおいておくとして最後の疑問へ。
その6
・嫌儲思想について検証する
そもそもけんちょしそうってなに?って言う人がいると思うのでいとう解説しておきます。
嫌儲思想とは、金持ちが嫌いということであり、俺はこんなに庶民的なのにお前らは何でそ
んなに金儲けをするんだよ。というまあ簡単に言ったら、金儲け嫌いですかね。
これに関しては半分ぐらいが同意できました。私は金儲けが好きなのでそのために色々勉強
しています。経済学とか株とかFXで有り金全部溶かす人の顔とか。
と、冗談はこの辺にしてなぜ共産主義ではない日本に嫌儲思想が蔓延しているのかという話
は江戸時代ごろまでさかのぼりますので今回は割愛します。そしてここの最大の疑問点
・転売批判をやめれば自分の収入が上がり、みんながやめれば景気が良くなる
というこの人本当にオーナーなのかな?と思えるレベルのお粗末な理論です。
これは記事内の
「お金儲けはよりシビアに、工夫して乗り越えなければいけない経済」
「転売批判という、自分の懐の傷まない赤の他人の売買の芽まで潰す行為で景気の原動力と
なる活発な取り引きを破壊し、自らの首を締めるというこの馬鹿さ加減。」
「安く品物を買い所有することは儲けていることにはならない。そんなもの主義や思想にす
らなっていません。」
「サラリーマンは別だからという価値観をいつまでも持っている人、ようはお金を稼ぐこと
を舐めている」
「嫌儲思想を諌めて、自分が取り得る選択肢を増やす。そうすると、転売に限らず、個人で
できる金儲け全般に興味を持つようになる。それを起業や副業で実行した人は、収入が上が
る。そうなれば景気が良くなる原動力となり、サラリーマン全体も給料が上がる。」
からも見て取れます。
確かに金儲けはシビアですがそのための転売が企業の妨げになっているのは明らかです。
たとえを出してみましょう。
大人気企業Aが期間限定商品を売り出す→転バイヤーが一部買いあさる→企業Aは売れたこと
に喜ぶ→ただでさえ需要と供給が吊り合わないのにそれを2倍の価格で転売する→それでも
買うやつが多く出てくる→2倍の値段を出したけどまあもらえないより満足→これに味を占
めて転バイヤーが更なる転売商品を探す→企業Bが期間限定商品を売り出す→そこそこの人
が買う→でも転バイヤーに対して出したお金が2倍で無ければ買えたという人が出る→企業B
は転バイヤーがいなければ売れた商品が売れなくなる。とこれなら分かりやすいかな?
ようはお金が回っているように見えて本来回るお金の一部が転バイヤーに行っているという
ことがわかりますね。
でも転バイヤーだって消費するじゃないかと反論する人もいるでしょう。しかしそれは間違
いです。ここまで金を儲けることを考えているやからがお金を使うことを考えられるのか?
という疑問と、例え使えたとしても転バイヤーの興味のあるものばかりに吸収され、本来行
くはずだった市場に出回らず結果本来育つはずだった企業およびジャンルが育たなくなる確
率が上がらないでしょうか。確かに上の例では規模が小さいかもしれません。しかしでは
これを大きくしてみてください。そうすると企業Bが潰れてしまう可能性だって出てくるわ
けです。
しかもこの他に転バイヤーが失敗したからその企業に本来入るはずの無い金が入り、その企
業が生き延びるんじゃないかという馬鹿な考えを持った人が出てくるかもしれないので一応
その可能性をつぶしておきます。そもそも潰れる予定だった企業なんて世間から必要とされ
ていない。つまり潰れても消費者としてはニーズの無いものなので何も問題は無い。ですよ
ね。
これだけの言葉があれば・転売批判をやめれば自分の収入が上がり、みんながやめれば景気
が良くなるという言葉は早々出てこないと思うんです。まあ私の理論はガバガバなので穴だ
らけではあると思うんですが。
最後に
私は金儲けに関しては同意できる点は多々ありましたが、だからといって法律に触れなきゃ
なにしてもいいだろ。なんてまったく思いません。少なくとも私は日本人であり、その誇り
に恥じない行動をしようと心がけています。別にこの概念を押し付けようとかはまったく
思っていませんが、私はモラルを守るのは人として当然と思っています。最近はやれ古臭い
だの得が無いだの、そんなことばかり言われていますが他国から見た日本のいいところはぜ
ひ守っていくべきだと思いますし、そこまで金にガメツイのもどうなのかと思いますけど
ね。
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