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「勝ちの文化」全員で国歌斉唱 ラグビー日本代表メンタルコーチ・荒木さん 関大スポーツフォーラム
ラグビー日本代表が世界に通用するチームに育った秘密に焦点をあて、スポーツ界の改革を考えるシンポジウム「スポーツとイノベーション」(関西大学、産経新聞社主催、カネカ協賛)が11日、大阪府吹田市の関西大学千里山キャンパスで開かれた。昨秋のワールドカップ(W杯)イングランド大会で南アフリカを破った日本代表のメンタルコーチを務めた兵庫県立大学准教授の荒木香織さんらが登壇。荒木さんは「勝ちの文化」をつくるために全員で国歌斉唱するようにしたことや、宮崎での合宿中に歌詞にある「さざれ石」を見学に訪れたエピソードなどを披露し、約500人の参加者が熱心に聞き入った。
元ラグビー日本代表監督で関西大学人間健康学部客員教授の平尾誠二さんと、同大学大学院人間健康研究科教授で元日本代表トレーニングコーチの小田伸午(しんご)さんも含めた3人が基調報告。パネルディスカッションで、小田さんは「小さい日本人が英知を結集し、大きい外国人と戦う。それをやりきったのがすごかった」と今回の日本代表を評し、平尾さんは「3年後(の次回W杯)をイメージしながら、もう一つ積み上げれば(今回到達できなかった)決勝トーナメントが可能になる」と分析。荒木さんは「私たちの代表チームが試合をしているんだという気持ちが必要。必ずできるのは、試合を見に行くこと。試合を見に行ってほしい」と参加者に呼びかけた。