犯罪にあわれた被害者の遺児たちに幸せを

犯罪被害救援基金

理事長挨拶

ごあいさつ

 公益財団法人犯罪被害救援基金に温かいご指導とご支援を賜りました多くの皆様に心より感謝とお礼を申し上げます。

 さて、生命や身体を害する犯罪によって不慮の死を遂げたり、重障害を受けた被害者やその家族又は遺族(以下「被害者」という。)は、言葉では言い尽くせないほど精神的、経済的に苦しみながら生活しております。

 私どもは、このような被害に遭われた方々を救済するため、多くの皆様から寄せられた浄財により、昭和56年5月に財団法人犯罪被害救援基金を設立して活動してきました。特に当基金は、凶悪犯罪により不慮の死を遂げ又は重障害を受けられた方の子弟に十分な教育を受ける機会を与えることは、社会にとって何よりも大切であるとの考えから、小学校入学時から大学卒業時まで奨学金を給与するとともに、入学時に一時金を支給しております。

 このほか当基金では、被害者に対する国民の意識の改善を図るため、シンポジウムの開催や有識者に調査研究を委託しそれを公表するなど啓蒙活動を推進してきました。また、被害者等支援団体等に対する助成事業及び支援金支給事業にも努めております。

 ご案内のとおり、平成16年12月には、「犯罪被害者等基本法」が制定されました。被害者のための施策は、被害者が、被害を受けたときから再び平穏な生活を営むことができるようになるまでの間、必要な支援等を途切れることなく受けることができるよう、講ぜられるべきものと思います。

 当基金といたしましては、奨学金等支給の拡充を図るとともに、被害者が全国どこの場所においても同じような支援が受けられるように被害者支援組織への運営助成を行うなど被害者支援の充実を図っていきたいと考えております。

 皆様方のご指導とご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

平成24年3月
公益財団法人犯罪被害救援基金
理事長 張 富士夫

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