1月7日にYouTubeにアップされたタイの美容会社、Seoul Secret のCMが「人種差別」だと話題になっています。世間からはこの会社に批判が殺到。元々この会社のFacebookに投稿されたのがきっかけということですが、この映像を見てあなたはどう感じますか?
色が黒い女性が色白の女性を妬むように見つめる
「色が白くて羨ましい」と言わんばかりに、色の黒い女性が色の白い女性を見つめる姿。更には「色が白いと勝ち組」というセリフが人種差別のイメージを世間に与えてしまいます。これは明らかに問題です。
会社側は、ある美白サプリメントのCMのために「色白になる美白効果」を強調したかったのでしょうが、これは明らかにやり過ぎ。肌の色が黒い人と比べるなんて人種差別もいいところです。
「差別意識はなかった」と釈明するものの…
SNSではこのCMに対して批判が相次いでいます。アジアでは確かに美白に関心がある女性も多く、また薬局などでも「美白効果」のある商品が並んでいます。でも、元々肌の黒い人が肌の色が白い人を妬んでいるかというと全くそうではないのは、ほとんどの人が知っていること。
更に「色が白いと勝ち組」というセリフを言うことで肌の色によって人を判断しているのは明らか。「そんなつもりはなかった」というのは苦しい言い訳にしかなりません。
Seoul Secret社はこの批判を受けて謝罪したそうです。筆者の意見としては、アジア諸国の全ての人達が自分の肌の色を恥ずかしく思うかというと、決してそうではないのではないでしょうか。日本でも美白が流行していますが、自分の肌の色を蔑んでいる人はいないと思います。
それは自分の人種を受け入れているからです。それならばなぜ、他の人種は自分の肌の色を受け入れない、色の白い人を妬むべきだと思ってしまうのでしょうか。肌の色が濃くても薄くても、どちらかが勝ち組でどちらかが負け組に分かれるという社会は存在してはならないのです。
商品を売りたいばかりに社会問題の一つである人種差別をこのように出してしまった会社側は自分たちを恥じるべきではないでしょうか。SNSの批判は会社の評判にも影響することは間違いないでしょう。高い授業料と払ったと思うしかなさそうですね。
出典 YouTube