中国の追加利下げはあるか-首相は需要サイドの景気刺激に否定的
2016/01/11 21:17 JST
(ブルームバーグ):中国は昨年6月後半に株式相場が急落した際、0.25ポイントの利下げを実施した。その後8月の相場下落の際にも利下げした。
今年は既に上海総合指数が15%下げており、再び中国人民銀行(中央銀行)の出番かと思われる。9日発表されたインフレ統計は利下げ余地があることを示したものの、政府からは異なるシグナルも発せられている。
中国紙の新京報は、政策当局が強力な景気刺激や過剰な投資による需要喚起を目指さないとの李克強首相の発言を報じた。政府が10日、この報道を公式ウェブサイトに再掲載したほか、国営の新華社通信も11日、ウェブサイトに首相発言を載せた。
ビルバオ・ ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)の夏楽エコノミスト(香港在勤)は「首相の発言は今年の経済政策の焦点が、これまでの需要サイドへの刺激から『供給サイド』に移ることを示唆する」と述べた。中国当局が追加利下げを遅らせる理由の一つは、資本逃避が加速する恐れがあることだと付け加えた。
原題:PBOC Put? Li Signals No Major Stimulus While Past Suggests a Cut(抜粋)
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更新日時: 2016/01/11 21:17 JSTニュース一覧
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