あとは表紙をつけて提出するだけだ。
ラスボスのように残っているのは、「ジェンダー論」のレポートである。
あんまり、講師のことを詳しく書くつもりはないし、好きな人は調べたらいい。
何が苦しいというと、その講師にいうことに納得出来ないし、納得出来ないと言うと怒る。
美醜についてはすべての授業で触れた。
しかし、結局恋愛面などの金で買えないものに対して持てる者にはどこか優しいのだ。いや、良くないとは言っているし、怒ってはいるのだが、違うのだ。
顔が悪い人間に対しては精神論で対処しろというようなことを言うのだ。
社会保障などについては北欧やフランスなどを見習えというある意味性的に苦労していない人間に優遇する策を推したりする。
「助けられない弱者」と「助けられやすい弱者」がいるが、「助けられやすい弱者」はほっといても案外人間は助けるからどうにでもなるのではないか。ということを聞いたら、怒られた。
「助けられる弱者」も助けなくていいのかと。
講師は一面的に弱者強者というのは言えないと言っておきながら、どこか一面的に弱者強者を喋っているような気がした。
このような人間は、自分の父親のような経営者の人間は一生救おうという気はないのだろうなと感じる。
その講師が出したレポートの課題は他のレポートの3倍程度の分量がある。
正直に書いてくださいと書いてあるが、正直に批判を書くと論理的ではないなどというだろう。
自分はそういう思ってもいないことを書くのが得意じゃない。
同じような思ったことを書くと不味い転籍志願書というものがあるのだ。