北朝鮮が4回目の核実験を強行した直後、中国はこれまで以上に強硬な態度を取るかと思われたが、実際は「韓半島(朝鮮半島)の平和」や「対話」を再び強調し始め、北朝鮮に対する追加制裁にも立場を明確にしないことから、韓国政府は中国に対して少しずつ不満を示し始めた。
韓国外交部(省に相当)の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は10日、あるテレビ番組で「中国政府はこれまで国際社会に向けて公言してきた約束をこの機会、つまり国連安保理決議案採択の場で明確にしなければならない」「(それが)韓半島と東北アジアの平和、そして国際社会の安定にもプラスになるし、中国がすでに約束した事実を考えても重要だ。それによって(国際社会は中国の言葉が)虚言ではないと考えるようになる」などと述べた。
尹長官はさらに「中国は北朝鮮の核武装について、これを容認しないことと、反対の立場をすでに明確にしてきたが、今回の核実験についてはこれらの立場を行動で示すべきだ」「問題の深刻さを考えると、過去のどの時点よりも(中国は)北朝鮮に影響を与える措置を下すべきだ。これは韓国や米国はもちろん、国連安保理理事国など多くの国も同じ考えを持っている」とも指摘した。尹長官は「安保理決議の採択に向け、今はこれまで以上に制裁のレベルが高められようとしている」「人的交流や金融制裁、さらに輸出関連などさまざまな分野があるが、これら全てで(制裁が)強化されると思う」などの見方も同時に示した。