トップページ文化・エンタメニュース一覧三島由紀夫を研究 文芸評論家 佐伯彰一さん死去
ニュース詳細

三島由紀夫を研究 文芸評論家 佐伯彰一さん死去
1月5日 18時37分

文芸評論家で、三島由紀夫の研究でも知られる佐伯彰一さんが、今月1日、肺炎のため東京都内の病院で亡くなりました。93歳でした。
佐伯さんは、富山県出身で旧制富山高校から東京帝国大学に進みました。戦後、アメリカ文学に強い興味を持ちアメリカの作家の翻訳などに取り組む一方で、評論家として「伝記と分析の間」や「日本人の自伝」などの著作を発表し、作家の自伝や伝記の詳細な分析をもとに文学論を展開する研究方法を確立しました。
また、親交が深かった作家の三島由紀夫についての研究でも知られ、伝記や論文を執筆したほか全集の編さんにも関わりました。佐伯さんは東京大学や中央大学の教授をつとめたほか、昭和57年には評論家としての業績で日本芸術院賞を受賞しました。また、東京・世田谷区の「世田谷文学館」や、山梨県にある「三島由紀夫文学館」の初代館長も務めました。
佐伯さんは3年ほど前から介護施設で過ごしていましたが、去年の年末に体調を崩して東京都内の病院に入院し、今月1日、肺炎のため93歳で亡くなりました。

関連ニュース

k10010361811000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ